じいメシで「だて巻き」 大石公民館で1年の成果、お節料理で発揮 三重・松阪
〝おじいちゃん〟たちが楽しみながら料理を学ぶ公民館の趣味クラブ「じいメシ(じいちゃんの昼メシ)クラブ」(井田得夫代表、16人)は20日午前10時ごろから三重県松阪市小片野町の大石公民館で、今年最後のクラブを開き、お節料理のだて巻きなどを作り、1年を締めくくった。 同クラブは大石グラウンドゴルフクラブのメンバー・髙橋恵美子さん(74)=小片野町=が「日常を見直してもらおう」とメンバーの男性陣に「家事力診断」を行ったところ、特に食事関連が〝赤点〟だったことから、昨年7月に「家事の三つ星」を目指し、ベテラン主婦を先生に、家事を頑張る男性陣が月に1回、腕を磨く同クラブを発足した。 この日は11人が参加し、ひじきの混ぜご飯、揚げ出し豆腐、柿とカブの酢の物、お吸い物と、正月に向けてお節料理の「だて巻き」に挑戦。だて巻きは昨年の同時季にも作り好評だったことと、クラブ発足初期のメニューだったことから、作り方を思い出してもらおうと実施した。 参加者たちは、生地を厚焼きにするなど滞りなく作業を進め、これまでの成果を披露。髙橋さんは「(昨年と比べて)皆さんの手際が全然違います」と話した。 井田代表(87)は「心の余裕ができ、スムーズにいきました。ここで習って自信が付きました。調味料の配合も参考にさせてもらいます。1年の総括として盛大に、皆さんと楽しんでできました」と満足そう。 メンバーの岡﨑弘さん(85)=六呂木町=はお手製の蒸しパンを手土産に参加。蒸しパンは以前に同クラブで作ったものを応用して自ら調べて作ってきたという。「いろんなことを教えてもらって楽しいです」と活動を振り返り、今回も「あんなに厚い卵焼きはしたことがなく、時間はかかりましたが楽しかったです。亡くなったかあちゃん(妻)が年末になったら毎年作ってくれていました。また来年、挑戦します」と話した。