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180人の乗客を運べる電動水上グライダー…速度は飛行機並み、運用コストはボート程度

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BUSINESS INSIDER JAPAN

リージェントが開発した水上グライダーの完成予想図。

リージェント(REGENT:Regional Electric Ground Effect Naval Transport)社の計画通りであれば、時間のかかるフェリーや船酔いの時代は終わることになる

リージェントはボストンを拠点とするスタートアップで、沿岸部の都市間で乗客を運ぶための電動滑空機を開発している

その水上グライダーは、飛行機と船の中間のような乗り物だ

「地面効果」により、水面から数メートルの高さを飛行する

速度は飛行機に匹敵するが、運航コストはボート程度だという

最高速度はフェリーの6倍となる時速290キロメートルで、航続距離は290キロメートル

「次世代バッテリー」を搭載すると800キロまで航続距離が伸びるという

つまり、同サイズの電動飛行機の2倍の航続距離を持つ

リージェントは、この水上グライダーをボストンとニューヨーク、ロサンゼルスとサンフランシスコ、ハワイの島々などを結ぶシャトル便として使用することを検討していると、CNBCが報じている

他の乗り物と同様に、この水上グライダーも電動化したことで、メンテナンスのコストや税金、そして排出ガスなどの環境コストを大幅に削減できる

新たなインフラを迅速に拡大しなくてはならない他の電動の乗り物とは異なり、水上グライダーは既存の生産工場の利用が可能だ

そのコンセプトは、見かけほど未来的ではない。2025年までには発売される予定だ

CNBCによると、リージェントは2021年内に、最初のプロトタイプのテストを行う。その機体は1/4スケールで、重量180キログラム、翼幅4.6メートルだ

この独創的な発明は、マサチューセッツ工科大学を卒業したビリー・タルハイマー(Billy Thalheimer)とマイク・クリンカー(Mike Klinker)によるもので、彼らはそれぞれ、リージェントのCEOとCTOを務めている

彼らは以前、ボーイング(Boeing)の子会社で自律型航空機の開発を専門とするオーロラ・フライト・サイエンス(Aurora Flight Sciences)で働いていた

リージェントはシードラウンドで、Airbnb、スペースX(SpaceX)、フェイスブック(Facebook)などに投資してきたファウンダーズ・ファンド(Founders Fund)や、Clubhouse、Boom、Wishなどに投資してきたキャフェネイテッド・キャピタル(Caffeinated Capital)から、900万ドル(約9億7500万円)を調達した

その他、マーク・キューバン(Mark Cuban)、Yコンビネータ(Y Combinator)、ティール・キャピタル(Thiel Capital)、Fitbitの創業者であるジェームズ・パーク(James Park)などが出資している

この水上グライダーは、アメリカ沿岸警備隊の監督下に置かれる可能性が高い。リージェントは現在、シーグライダーの本格稼働に向けて、沿岸警備隊と連邦航空局の協力を得るために協議を進めている

Brittany Chang

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