2030年度末に2スキー場閉鎖方針 財政健全化へ半数に 福島県南会津町のだいくら(田島)、北日光・高畑(伊南)
■暖冬、人手不足 厳しさ増す経営 県内のスキー場経営は近年、厳しさを増している。コロナ禍で打撃を受けた上、昨季は暖冬で降雪が減り、営業日数の短縮を余儀なくされた。人手不足や燃料代の高騰など運営コスト増ものしかかる。今年10月に天栄村のグランディ羽鳥湖スキーリゾート、11月には猪苗代町の箕輪スキー場で今季の営業を休止する方針が示された。 県スキー連盟によると、少子化や娯楽の多様化でスキー人口は減少の一途だという。1980年代後半から90年代前半には1万5千人以上の会員がいたが、昨シーズンは1730人とピーク時の1割に減った。連盟関係者は「学校などと連携し、スキーに親しむ環境を整備し普及に努めたい」としている。