【東海S】武豊インティやはり最上位 中京ダートの限られた好走パターンに合うのは?
中京ダートの内有利レース
チャンピオンズCと同じ中京ダート1800mで行われる東海S。中京ダートは3~4角が下り坂のうえコーナー角もきついため、外からマクッていくと大きく振られてしまう独特なコースレイアウト。内か前か、好走パターンが非常に限られている。有力馬の適性を見極めていきたい。 【東海ステークス&AJCC 2021予想】京大、東大式!データ的に有利!軸にすべき馬は? 【チャンピオンズC】 エアアルマスがハナを切って、インティがややプレッシャーをかけながら3F別ラップは36.5-35.8-37.0。前年は同36.6-36.2-35.7の内前有利であったが、2020年は中京ダート特有の「内有利」の競馬であった。ただ、それでも結果的には前年と同じ4頭での決着であり、中京ダートがいかに好走できる馬を限定しているかがわかる結果だ。 3着馬インティは外枠から2番手につけ、中盤も緩めずに、3~4角では早めにスパート開始。残り100m程で交わされてしまったが、本馬の先行力と俊敏さは中京ダートにピッタリだ。手前変換さえ上手ければ勝っていてもおかしくない。揉まれ弱い面があるが、スムーズに運べれば今回も勝ち負けになるだろう。 13着馬アナザートゥルースは押して好位につけたが、馬群に包まれて砂を被って後退。力を出し切れなかった。再度中京ダート1800mでの競馬となると無理にでも1、2番手を取りに行く必要があるだろう。
ハイペース巧者の激走
【師走S】 リアンヴェリテが出ムチを入れてハナに立ち、3F別ラップは36.3-37.8-38.3のハイペース。先行勢にはかなり厳しい流れで、粘ったのはバレッティ(2番人気2着)ぐらいであった。「後有利」。 1着馬タイキフェルヴールは出遅れて最後方から。向正面から徐々にポジションを上げていき、残り100m程で先行勢を差し切った。出遅れのハンデを跳ね返したことは評価できるが、展開が向いた感は否めない。さらにハイペースに強いフリオーソ産駒でもあるから、ペースもピッタリだったか。 5着馬デュードヴァンも後方待機からタイキフェルヴールの後に続いたが、ラスト1Fで脚が上がってしまった。コンパクトな馬体からも1400~1600mが適距離だろう。