写真：HOMINIS

2019年から活動を開始し、YouTubeチャンネル登録者数93.4万人という人気を誇る、にじさんじ所属のVTuber・星川サラ。親しみやすいパーソナリティーがストレートに伝わるトークと甘く華やかな歌声で、「星くず」と呼ばれるファンを増やし続けている。そんな彼女の1st LIVE「星くず Shining Day -きみがみつけた一番星-」が6月10日、神奈川県・KT Zepp Yokohamaにて開催された。 【写真を見る】アルバム発売やライブ開催などアーティストとしても活躍する星川サラ 星川による事前アナウンス内で声出しの準備をしていたこともあり、4月5日にリリースされた1stアルバム「きみとのShining Days」のファーストトラック「恋の押し売り」の冒頭から、星くずたちのコールもハイテンション。同曲のMVと同じ制服衣装を身にまとった星川も、間奏時のセリフにアレンジを加えるなど、この日のライブをスペシャルなものにしようという思いが伝わるパフォーマンスを披露した。続く「小悪魔だってかまわない！」でも、完璧なコール＆レスポンスを成立させた後のMCでは、「お水おいしい？」の掛け声に「うるさいな、飲んでんの！」「水うめぇ」と、星川の気さくで親しみやすいパーソナリティーが爆発。「こんなに自分のファンがいることが信じられない」と超満員の客席に向かって「星川のこと、好きな人！」と呼び掛け、大きな声が返ってくると「もう今日いいよ、終わって。満足！」と喜びを爆発させた。 そして、「星川といえば...」ということで、配信でも大人気の恋愛相談コーナーの特別版「星川恋愛研究所 1st LIVE出張版！」がスタート。ピンクのゲーミングチェアに座り、「彼氏が異性と話したりしていると嫉妬してしまう」などといった、会場から募集した相談に答えていく。ライブだからこそ可能となった、星くずたちとのリアルタイムトークに終始ご機嫌の様子だった。 ゲストを招いてのコーナーでは、星川と毎年クリスマスに「ホシミナイト」としてコラボしている、同じにじさんじ所属のVTuber・不破湊が登場。「にっこり^^調査隊のテーマ」を息の合った掛け合いとキュートなダンスを披露した。畳みかけるように星川の同期でフミと山神カルタが登場し、ライブで歌いたくて作ったという3人のユニット・織姫星のオリジナル曲「わがままらぶちゅ」でキッレキレのダンスと美しいハーモニーで観客を魅了した。 続いては、星川のファンだと公言している、ホロライブ所属の夏色まつりを招いての夢のコラボ「私、アイドル宣言」が実現。ステージ上でも星川の限界オタクぶりを発揮し、星くずの共感を呼んでいた。そして、星川の彼氏として知られるのりプロ所属の犬山たまきとの「ロウワー」では、ドラマチックなダンスと美しいファルセットボイスによるデュエットで楽曲の世界観をステージ上で完璧に再現した。最後はユニット「かなえぼし」として共にゲーム配信をしている叶を迎え、「打上花火」をエモーショナルに歌い上げ、観客の心を揺さぶった。 その後、「せっかくのライブだからやりたいことがあります」と、一瞬にして制服からいつもの衣装に着替えた星川の前に登場したのが、DJブース。2022年に配信リリースした「陽キャJKに憧れる陰キャJKの歌／feat. 星川サラ」をはじめ、「愛ゆえ」「チェリーなシークレット」「ないしょの香り」など自身初のアルバム楽曲、そして「JUNGLE WAHHOI」など、星川が大賀ルキアのCVとして参加した音楽原作新規プロジェクト「電音部」の楽曲で、プロ顔負けの華麗なDJプレイを披露した。再び制服衣装に着替え、「ダダダダ天使」「ダーリンダンス」「チェリーなシークレット」をキュートなダンスパフォーマンスを交えて一気に披露。最後はまた初期衣装にチェンジして、星くずへの思いが歌詞に込められた「きみいろ」を歌い、ステージを去った。 アンコールの声に応えるように、星川が星のブランコに乗って再びステージに登場し、「誇り高きアイドル」を熱唱。その後、ファンに向けて書いたという手紙を読み上げ、「全員に恩返ししたいので、星川はこれからも頑張ります。いつも言っているけど、推して後悔させないよ！　いつか、もっと大きなステージで会おうね、約束！」と、アーティスト活動でのさらなる飛躍を星くずたちに誓った。そして、最後は「こころミルキーウェイ！」で、記念すべき初ライブを締めくくった。 文＝中村実香 ©ANYCOLOR, Inc.