【AJCC予想】 世代間比較で明らかになった回収率の差! 狙うべきは人気になりそうな4歳馬より5歳馬&6歳馬!?/JRAレース展望
今年のAJCCは4歳世代4頭が揃って上位人気に推されそうということで、例年以上に世代間の能力差を把握することがカギとなりそう。牡馬、牝馬ともに3冠馬を輩出した現4歳世代だが、昨年夏-秋頃から「今年の3歳馬(現4歳)はレベルが低いのでは?」という指摘が散見された。 その理由としては大きいのは、2020年の6-8月の3歳馬の古馬混合戦での降級制度廃止初年度となった2019年度成績との比較で勝率、複勝率、回収率すべてで劣ったという実績だろう。しかしながら9-12月にかけてはようやく現4歳世代が巻き返しており、牡馬・中距離路線では3勝クラスおよびOPを中心に巻き返しが顕著となっている。 とはいえ、こと重賞に限ると各世代間の差は明白だ。現4歳世代が[4-5-1-39]で単勝回収率26%、複勝回収率42%、複勝率20.4%であるのに対し、現5歳世代は[16-13-18-128]で単勝回収率147%、複勝回収率は107%と大きな開きがある。(集計期間は2020年6月から2021年1月3週終了時点まで) 現5歳世代の一昨年同時期の混合重賞での戦績を見ると、[5-9-5-46]で単勝回収率27%、複勝回収率66%、複勝率26.8%と、その差はさらに歴然。複勝率では7%程度の開きがある。 さらに現5歳世代は格上挑戦で出走する馬も多かったため、勝負になる範囲である単勝1-50倍までに限定すると現4歳世代は複勝率23.3%なのに対して、現5歳世代は複勝率33.2%と、じつに10%もの開きになる。 その同時期に残した実績の差が、先に示した「今年の混合重賞では現5歳世代の単複を買えば儲かる」という結果につながっているのではないだろうか。 以上を踏まえると、現4歳世代が上位人気を占めそうな今年のAJCCだが、妙味は5歳世代にあると結論付けることができる。5歳世代では重賞で実績のあるサンアップルトンやタガノディアマンテ、ラストドラフトなどが出走を予定しており、4歳馬に人気が集まるようなら、昨年2着のステイフーリッシュや一昨年4着馬ジェネラーレウーノなど、6歳世代を狙うのも面白いかもしれない。