Z世代の旅行トレンド、遠方の豪華なホテルに大胆に支出 後払いやクレジットカードなど活用
旅行市場の主役交代が起こりつつある
日本国内においても、これまで消費を牽引してきた団塊世代や団塊ジュニア世代の旅行量が減少したのに対して、20代の旅行は増加、市場の主役交代が起こっていると言われている。 しかし、若者マーケティング機関SHIBUYA109 lab.の報告によると、海外旅行に「既に行った」あるいは「具体的な(旅行の)予定がある」と回答した日本のZ世代は全体の8.6%で、いまだ海外旅行に行く予定のないZ世代が91.5%となっていた。 海外旅行への興味がない人がほとんどと言われるのが日本のZ世代に対し、ソーシャルメディアのトラベルインフルエンサーなどの影響もあってか、海外を含む、より遠方に、より高価なホテルに、という傾向をもつ米国のZ世代。 国による傾向の違いはあるものの、次第に存在感を増すZ世代の消費行動が市場に与える影響は無視できないことに変わりはない。企業や観光業界は、Z世代の価値観や行動パターンに注視し、彼らにアピールするための戦略を練る必要に迫られている。
文:大津陽子 /編集:岡徳之(Livit)