「クボ交代、早すぎでは?」久保建英EL1ゴール1アシストの一方でダービー敗戦後、記者の質問に監督が“意外な答え”…過密日程ソシエダの悩み
過密日程の渦中…ダービーに全戦力を注ぐわけには
試合の流れによっては、久保とインサイドハーフに入るセルヒオ・ゴメスが役割を受け渡すことがあった一方で、守備に混乱をきたすようなシーンもあった。前節からは数名の選手が変更になっており、久保に代わって出場し、相手SBへの対応を担当したブライス・メンデスのターンオーバーも戦術面に影響を与えていたか。 ソシエダは過密日程の渦中におり、この試合から中3日でELアヤックス戦が控えていた。リーグフェーズ突破のためには是が非でも勝ちたい試合、ダービーに全戦力を注ぐわけにはいかなかった側面もある。 スタジアムと一体化したようにファンからの後押しを受けたホームチームのビルバオは、前半26分、先制点奪取に成功する。スペイン代表でもある22歳ニコ・ウイリアムスのクロスをオイアン・サンセットが頭で押し込んだ。
久保の交代が“早すぎる白旗宣言”に
失点以降、攻めざるを得なくなったソシエダがリズムを取り戻すと、久保の元へも徐々にパスが入り始めた。久保へは、相対したSBユーリ・ベルチチェからの徹底マークに加え2枚目、3枚目のカバーに警戒されたが、カットインから逆サイドへの展開、また自陣から単独での突破を図ると、堪らずファールした相手に警告を誘発した。 前半終了間際には、久保から逆サイドのアンデル バレネチェアへ展開。そのバレネチェアのクロスに久保が走り込みシュートを放ったがネットを揺らすことはできなかった。 さらに後半序盤にも、久保が起点となりビッグチャンスを掴んだが同点弾を奪うことはできなかった。そして60分、久保は最初の交代選手2名のうちの1人としてピッチを退いた。ビルバオの勢いに飲まれ、数多くのチャンスを生み出すことはなかったが、ソシエダの好機のほとんどに久保が絡んでいた中での早すぎる交代となった。 ソシエダはこのまま決定機を作ることができず、0-1で敗戦を喫しており、久保の交代策が、結果として早すぎた白旗宣言となってしまった。