北ア・槍ヶ岳山荘が小屋明けへ 標高3000m超の雪かき作業も例年に比べ積雪は少なく GW前のオープン目指して
標高3000m超の山小屋で雪かき作業
本格的な春山シーズンに向け、北アルプスの槍ケ岳山荘では雪に閉ざされた小屋の除雪作業が行われています。 今年は、例年と比べ雪が少なく、様子が違う小屋明け作業になっています。 まだ雪に覆われた北アルプス。雪崩などの危険があるため山小屋の準備に向かうこの時期は入山にヘリを使います。 山小屋スタッフが到着しました。 「うぉ~帰ってきた~!」 見えてきたのは槍ケ岳です。長野県を含め4県にまたがる北アルプス。その象徴的な存在なのが、標高3180mの槍ケ岳。山頂のすぐ近くにある山小屋が槍ケ岳山荘です。標高は3000mをこえます。 その槍ケ岳山荘では、オープンに向け、除雪作業に追われているはずでしたが…。 槍ケ岳山荘の運営会社・穂苅大輔社長 「例年と比べものにならないくらい少ないです。作業日としては3日目ですけどこれだけ窓が見えているというのは考えられない。小屋開け作業としては本当に楽で良いんですけど(笑)」 5年前の同じ時期は建物のほとんどが雪に覆われていましたが、それに比べると、今シーズンは雪が少ないのが分かります。ただこの冬の雪は質が違うそうで、登山客に注意を呼び掛けました。 槍ケ岳山荘の運営会社・穂苅大輔社長 「雪の中に氷の層がほとんどないんですね。固まらない雪ですのでこれが山全体を覆っていると考えると実際に登るときに足をとられてしまう。想定以上に体力を消耗することも考えられる」 名峰を間近に望む槍ケ岳山荘は27日から今シーズンの営業を始めます。