小池都知事が定例会見5月20日(本文1)アンコンシャスバイアスのエピソードを募集
UAE訪問の成果は
東京新聞:東京新聞の加藤です。よろしくお願いいたします。海外出張について2点伺います。今回のUAEの訪問、先方の急な都合で当初の予定から変更にはなりましたけれども、今回どのような成果があったかといふうに捉えていらっしゃいますでしょうか。また、今後の海外出張の見通しについてお考えがあればお聞かせください。 小池:今回、クウェート、そしてUAE、それぞれ訪問する予定でございました。そこにちょうど、出発前にハリファ大統領のご逝去のお知らせが届きまして、いったん困難な点があろうかと考えたところでございますけれども、さまざま、受け入れについても可能だという確認が取れましたので、UAE、今回はUAEのみでございましたけれども、訪問をいたしました。まず何よりも各国から弔問に来られていて、そういう中で、これまで大変、私自身、ゆかりのあるUAE、アブダビでございます。そういったところで、まず前大統領ご逝去を悼み、また、弔問ができたということが1点。 弔問というのは大変大事なところでございますので、伺わせていただき、そしてまた、かねてからこのアブダビの、今度、大統領になられたムハンマド、当時の皇太子が、大変熱心に日本との教育の交流ということをおっしゃっておられた、また、力を入れてこられた。そういう意味で今回、ムハンマド新大統領とは、そうですね、もうずいぶん長い時間お話をその点でさせていただいて、翌日は実際に教育機関に早速連絡がいっていたということもあり、非常に密度の高い訪問ができました。東京都の担当者も一緒に行っておりまして、そのあともどのようにして交流を進めていくかという、そういう道筋も見いだせたかと思います。
教育は重要だという点で一致
一言申し上げますと、よく日本は、資源はないが最大の資源は人だと、そのための教育が必要だと言っております。一方で、資源が豊富にあるアブダビは、その資源がなくなったときのことを考えると、やはり人の教育こそ最大の宝、そして投資になるということを考えておられる。資源があってもなくても、それぞれ教育というのは重要だという点で一致をし、かつ日本の、なんて言うんでしょうかね、礼儀正しさであるとか、そういったことに対して敬意を表しておられる。そういう点での非常に大きな接点になろうかと思います。今、日本は、先ほど申し上げました資源について、この夏も、そして冬も、なかなか厳しいという話でございます。そういった中ではありますけれども、このような教育を通じての連携、そして交流というものは、これは代えがたいものだというふうに思っております。あらためて都として、この教育の面でできることをしっかりと進めていきたいと、このように考えております。 また、久々の海外になりましたけれども、世界はコロナの中でもいろんな動きがあることが私自身、肌で感じたところです。2つ、興味っていいましょうか、デジタルが極めて早く進んでいるアブダビで2つのMがないということに気が付きました。1つのMは、名刺交換がもはやあまりされない。お互いのスマホでQRコードを交換する。これでもう名刺代わり、名刺交換が済んでしまう。それから食事やコーヒーショップなど、こちらではメニューがありません。これもQRコードで読み取って、そして写真付きでお値段幾らというのが出てくるということで、名刺とメニューがない。もうすでにデジタル化はそこまで、アブダビではいっていると。そのほかの国々でも、そういうさまざまな動きがあるということを直接、私自身、今回の出張で感じましたので、早速、宮坂副知事にそういったことについて都として何ができるだろうか、どこを進めなければならないかなど、お互い、指示もしたところでございます。 今後の海外出張については日本におけますさまざまな日程や先方の都合等々と調整しながら、また、海外の事例など、私自身、また、都の職員もできるだけ世界を見ていく。これ、ずっとそういう方針ではありましたが、コロナでなかなかできなかったということもございますが、職員もできるだけ世界を見ていくように進めていきたいと考えています。 東京新聞:ありがとうございました。 小池:フジテレビ、小川さん、どうぞ。 【書き起こし】小池都知事が定例会見5月20日 全文2に続く