ファッション界を刷新する、注目トランスジェンダーモデル4人
ジェンダーを超越し、「より多様性のある美しさを表現したい」と活躍するトランスジェンダーモデル。そんな彼らはファッション界でさまざまな“初めて”の記録を作り、歴史に名を刻んでいる。なかには、モデルの壁を超えてエンタメ界へはばたくモデルも。そこで、今知っておきたいトランスジェンダーモデルたちを紹介。 【写真】“美”の定義を変えた、トランスジェンダーモデル9名の影響力
ヴァレンティナ・サンパイオ(Valentina Sampaio)
ブラジル出身、24歳のヴァレンティナは2019年にトランスジェンダーモデルとして初めて「ヴィクトリアズ・シークレット」のキャンペーンに起用された。さらに2020年、雑誌『スポーツ・イラストレイテッド』の水着特集号にトランスジェンダーモデルとして初めて登場し大きな話題に。
US版『エル』やイタリア版『ヴァニティ・フェア』、ブラジル版『ヴォーグ』の表紙を飾り、「ロレアル」や「ディオール」のブランドの顔にも選ばれた。そのゴージャスな顔立ちは規格外!
リア・T(Lea T)
リア・T(本名はレアンドラ・メディロス・セレッソ)はブラジル出身、イタリア育ちの現在39歳。 彼女を一躍有名にしたのは、「バーバリー」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるリカルド・ティッシ。当時「ジバンシィ」のクリエイティブ・ディレクターを務めていたリカルドにとってリアはミューズだった。ゆえに、2010年秋冬コレクションのキャンペーンにトランスジェンダーモデルとして初めて登場。そんなリカルドへの敬意と感謝を表して、リアは芸名にティッシ(Tisci)の“T”をつけた。
それからというもの、『ヌメロ』や『エル』、フランス版『ヴォーグ』の誌面を飾り、2014年にはヘアケアブランド「レッドケン」の顔となった。「レッドケン」がトランスジェンダーモデルを起用するのはこれが初。最近では「バーバリー」の2019年ホリデーキャンペーンに登場し、恩師のリカルドと再びタッグ組んだ。
ハンター・シェーファー(Hunter Schafer)
18歳で大手モデル事務所「エリート」と契約し、妖精のような透明感を武器に「ディオール」や「ミュウミュウ」、「メゾン・マルジェラ」、「リック・オウエンス」といった名だたるブランドのランウェイを歩いてきた気鋭モデル。