坂東龍汰、時代劇映画『雪の花』出演 主演の松坂桃李に羨望のまなざし
かつて死病と恐れられた疱瘡(ほうそう=天然痘)から人々を救うため、命がけで京都から痘苗(ワクチン)を持ち帰り、種痘(予防接種)を普及させた福井の漢方医・笠原良策の数々の苦難を描いた映画『雪の花 ―ともに在りて―』(2025年1月24日公開)。本作に、放送中のドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS)での熱演が話題の坂東龍汰が出演している。 【画像】映画『雪の花 ―ともに在りて―』そのほかの場面写真 主人公・笠原良策を演じるのは、俳優の松坂桃李。良策を明るい性格で支え続けた妻・千穂を芳根京子。そして、良策を導く京都の蘭方医・日野鼎哉役で役所広司が出演する。巨匠・黒澤明の助監督を務めた経歴を持つ小泉堯史(たかし)監督が全編フィルムで撮影した貴重な作品だ。 坂東が演じるのは、蘭方医・鼎哉(役所)の息子・桂州。良策とともに鼎哉の塾でその教えを学ぶ、いわば主人公の“同級生”役だ。 今年だけで3本の連続ドラマに出演し、10月に公開されたアニメーション映画『ふれる。』では声優に挑戦するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の坂東だが、小泉組には前作『峠 最後のサムライ』以来、2回目の参加。 坂東は今回参加した思いを「2度目の小泉組、また参加させていただき本当にうれしかったです。静かに流れる現場の空気と監督のお人柄のにじみ出る撮影現場でまた一つ貴重な経験をさせていただきました。フイルムでの撮影はやはり、気が引き締まりました」とコメント。さらに、共演した松坂については、「松坂桃李さんとはドラマで共演させていただいた以来だったので久しぶりにお会いできてうれしかったです。佇まいがとにかく素敵でかっこよくて、こんな人になるべく真っ直ぐに生きようと思いました」と羨望のまなざしを送っている。 本作には、良策と同じ福井藩の藩医である半井元沖役で三浦貴大が出演。元沖と良策は、度々お互いの相談にのる間柄。良策から「蘭方を学びたい」という相談を受けた元沖が、良策に鼎哉を紹介する。さらに、元沖は良策が疱瘡の予防法となる「種痘の苗」を海外から取り寄せる際に、幕府の側近の医者(おさじ)である自分の身分を利用して良策が作成した嘆願書を幕府に提案する働きを行うなど、良策を支える人物の一人を演じた。 そして、良策が蘭方を学ぶきっかけとなった人物、大聖寺藩の町医者・大武了玄役で吉岡秀隆が出演。『雨あがる』以来小泉作品に多数出演している吉岡は、自身の主演作「Dr.コトー診療所」シリーズで演じた“コトー先生”の印象も強いが、本作では松坂演じる良策に西洋医学(蘭方)の大切さを熱弁し、良策の路を照らす了玄医師を見事に演じている。 「人々を救いたい」という信念を胸に突き進む良策を応援し、手助けするこの3人の熱演にも注目だ。