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子どもの車内置き去りは危険。夏の車内は短時間で熱中症の可能性あり

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Park blog

真夏の炎天下の中、子どもだけが車内に残されることで熱中症により死亡してしまう事故が後を絶たない。2018年にJAFが発表したデータでも、8月の1か月で「子どもを車内に残したままキー閉じ込み」の救援要請が200件以上もあったことが明らかとなっている。真夏の車内に子どもだけを残して離れることの危険性について、改めて考えてみたい。 【写真を見る】この記事に関する写真はこちら!

わずか10分でも命の危険!夏の車内は最高57℃まで上昇

 子ども、特に乳幼児や幼児は体温調節機能が未発達なため、大人より熱中症にかかりやすいといわれている。そのため、わずかな時間でも高温になる夏の車内は、熱中症のリスクが高く非常に危険だ。JAFが発表したデータによると、8月の1か月で「子どもを車内に残したままキー閉じ込み」による救援要請は全国で246件もあったという。中には緊急性が高いとしてドアガラスを割ったケースも8件あった。疲れているだろうから、眠っているから、など車内に残す理由はさまざまかもしれない。しかし、「少しの間なら大丈夫」という考えは子どもを危険な目にさらす可能性があることを自覚しなければならない。  では、実際にどのように室温は上昇していくのか、JAFが実施した実証実験の結果を見てみよう。なおテストは、2012年8月22日と23日の正午からら開始。当日の天気は晴れ、気温は35度で、車内温度は以下の車両条件ごとに測定した。 【車両条件】 (1)対策無し(車両外装色:黒) (2)対策無し(車両外装色:白) (3)サンシェード装着 (4)窓開け(3cm) (5)エアコン作動 上記すべての車両温度を、エアコンで25℃に揃えた上で実験開始。 (1)(2)は、窓開けやサンシェード(日よけ)など、温度上昇対策を全く行っていない。(3)はフロントガラスにのみサンシェードを装着、(4)は前後席それぞれの窓ガラスを3cm開けた状態だ。(5)は、オートエアコンを25℃に設定し運転させている。  まず、対策無しの白車両(2)における結果では、エンジン停止後わずか5分で25.5℃から35.4℃と約10℃上昇。さらに10分後には、37.8℃となった。熱中症重症化リスクが高くなる温度は一般的に30℃といわれており、この温度はそれを大きく超えていることになる。そして、この時ダッシュボードは55℃以上にまで上昇している。この温度は、60℃以下の温度に長時間触れることで引き起こされる、低温火傷の危険性もある温度である。最終的に、車内最高温度は52℃、ダッシュボードは74℃と驚くべき高温にまで達した。  同じ白色の車両でもサンシェード装着(3)をした場合だと、ダッシュボードにおける最高温度が20℃以上も下回った。しかし一方で、車内温度は50℃まで上がり大きな差は見られなかった。窓を開けた場合(4)には、車内温度はさらに低く抑えられ45℃であった。とはいえ、ダッシュボードの温度は対策なし時とほとんど変わらない結果だ。  そして対策なしの黒い車両(1)だと、同条件の白車両に比べて、車内、ダッシュボードともに最高温度が5℃高くなった。これは、黒が光を吸収しやすいという性質を持つためといえよう。このように、条件によって多少の差はあるが、いずれの場合も炎天下における車内温度は、人体にとって十分に注意が必要な温度まで上がることが分かった。

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