<私の恩人>ふかわりょう、ウッチャンに開花させてもらった!
TOKYO MXの情報番組「5時に夢中!」の司会でもおなじみのタレント・ふかわりょうさん(39)。今年芸歴20周年を迎えますが、初舞台「死神の浮力」(4月22~28日、東京・本多劇場)にも挑戦するなど、とどまることなく攻めの姿勢を見せています。シュールなネタ芸人だったふかわさんをタレントとして開花させたのは、お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良さんだといいます。 内村さんとは、2000年に「内村プロデュース」(テレビ朝日系)という番組が始まる時に、ご一緒させていただくことになりました。最も内村さんから遠い芸人、絡みそうにない芸人ということで、当時いわゆるシュールなネタというのをやっていた僕を呼んでいただいたんですけど、実際、それまではほとんど内村さんとの接点はなかったんです。 今でこそ、内村さんにいい具合に仕上げていただきましたけど、デビュー以来、僕はどこか芸人ぽくないというか、DJとして音楽をやっていたりもするので、やもすると鼻につくようなところもあったと思うんです。 ちょっと細かい話になりますが、僕の場合、ネタの内容がワンセンテンスで笑わせる“あるあるネタ”。となると、個人の色が出ないというか、僕がどんな人間かというパーソナルな部分が見えないネタなんです。キャラクターを前面に押し出した漫才とかとは、ある意味、対極というか。そんな状況で、内村さんと毎週ご一緒するようになった。結果、内村さんが全部、そぎ落としてくれました。 バラエティータレント、お笑い芸人として、テレビ番組に出る際に“変に”映るような部分を、ちょうどいい具合に全てそぎ落として、バランスをとっていただいたなと思います。例えば、昔の僕の感じからいうと、テレビで全裸になるなんてこともありえなかったんです。デビュー当時の写真を見ると、いい感じにとられようとしているというか、アイドル的というか(苦笑)。 全裸になって笑いを生むなんて選択肢は持っていなかったと思うんです。それが、「内村プロデュース」では、露天風呂で『だるまさんがころんだ』をやる企画があったりもする。最初こそ腰にタオルは巻いているものの、言っても芸人さんの集まりですから、それがヒラリポロリとはずれちゃいますからね(笑)。自分も知らなかった自分の“色”みたいなものを出していただきました。