東京ドームを熱狂させるＳｎｏｗ　Ｍａｎ（撮影・伊藤笙子）

　人気グループ・Ｓｎｏｗ　Ｍａｎが１５日、東京ドームで全国ツアー「Ｓｎｏｗ　Ｍａｎ　Ｄｏｍｅ　Ｔｏｕｒ　２０２４　ＲＡＹＳ」の東京公演初日を迎えた。最新アルバムを引っさげてのグループ初の５大ドームツアーで、全国５都市１３公演を巡り約６１・５万人の動員を予定。この日は、来年発売のベストアルバムに収録される新曲「ＳＢＹ」の初披露を含めた全３５曲を熱唱し、大観衆を沸かせた。 　まるでＳｎｏｗ　Ｍａｎとともに時間と空間を旅するようなステージだった。「９つの光線（ＲＡＹＳ）が世界を駆け巡る」とのコンセプト通り、世界各地を想起させる映像を交えた演出で９人が舞台に集結。鼻の手術からの復帰公演となった岩本照（３１）の「東京、騒いでいこうぜ！」の叫びを合図に、最新アルバムのリード曲「ＥＭＰＩＲＥ」で開幕した。 　ダイナミックな舞台で魅了した。約４５００発の炎の演出に加え、気球に乗って地上２４メートルの高さからのパフォーマンスにも初挑戦。中盤には目黒蓮（２７）が「僕らにとってとても大切な曲になりました」と紹介して新曲「ＳＢＹ」を初披露した。ＭＣではライブ復帰の岩本へ、５万５０００人から「おかえり」コール。岩本はパフォーマンス中につけていた黒いマスクを外し、少し照れくさそうに「ただいま」と返し「Ｓｎｏｗ　Ｍａｎのファンってあったかいな」と笑った。 　２０年１月のＣＤデビューから、所属事務所史上で歴代最速の約４年１０カ月で５大ドームツアーを実現。オープニング映像と衣装をプロデュースしたラウール（２１）が「Ｓｎｏｗ　Ｍａｎとしてひとつの目標でもあった」と語る舞台は格別。渡辺翔太（３２）が「またできるように、より精進したい」と覚悟を口にし、向井康二（３０）は「自分たちが一番楽しみにしていたと伝わったら」と期待を込めた。 　支えてくれるファンへの感謝は尽きない。阿部亮平（３１）は「報恩謝徳の心を持って歌いたい」と独特の言い回しで気持ちを表現し、宮舘涼太（３１）は「夢の様な時間を一緒に作り上げたい」。佐久間大介（３２）は「ファン一人一人に『心からありがとう』と伝えたい」と述べ、深澤辰哉（３２）は「僕らにとって最高の光はみなさん」と感謝した。 　ドームツアーを終えた大みそかには２年連続となる生配信の年越しライブが控え、来年１月２２日にはデビュー５周年を迎える。最強の９人は立ち止まることなく、光を放って輝き続ける。