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星野源「うちで踊ろう」ネットコラボにあふれる“未完成品のワクワク感”

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女子SPA!

 各方面に大きな影響を及ぼしている、新型コロナウイルス。エンタメも例外ではありません。  バラエティ番組では、出演者の距離を取ったり、リモートワークを導入したりして、人と人との接触を避ける取り組みを行っています。音楽番組も、無観客で生放送を行うなどの取り組みをしてきました。  さらに「ミュージックステーション」(テレ朝系)や、「うたコン」(NHK)などの番組も、過去の映像を放送せざるを得ない事態に追い込まれているそう(スポニチ4月10日配信記事「音楽番組“崖っぷち” ライブ放送できず収録も続々中止 各局対応に苦慮」による)。

星野源の自作曲に多くのミュージシャンらが参加

 そんな苦しい状況にあって、星野源(39)の試みが注目を集めています。  自作曲の「うちで踊ろう」をギターの弾き語りを自身のインスタグラムにアップし、「この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」と呼びかけたところ、多くのミュージシャンやタレントが賛同しているのです。  たとえば、ベーシストでプロデューサーの亀田誠治(55)がイントロを付けたり、ポルノグラフィティなどのプロデュースで知られる本間昭光(55)がキーボードで彩りを加えたりと、プロの技を披露してくれています。  さらに「在日ファンク」村上基らの面々によるホーンアレンジメントは、星野源のソウルフルな音楽性と見事にマッチ。三浦大知(32)は、踊りつつ、軽やかにハモってみせるあたり、心憎い。  芸能界からも、香取慎吾(43)が曲に合わせてイラストを披露。高畑充希(28)も相変わらずの美声で楽しませてくれます。バナナマンは、曲が終わるまでなぜか真顔で静止。とにかく、みんな色んな方法で星野源と“遊んで”いるのですね。

ラフな未完成品ならではのワクワク感

 もちろん、テレビやCD、デジタル配信とは、画質も音質も比べ物にならないほど粗いのは仕方ありません。それでも、「うちで踊ろう」コラボの可能性は、その欠点を補って余りあります。それは、ラフな未完成品ならではのワクワク感。  たとえば、亀田誠治のベースや本間昭光のキーボードも、一人ずつ参戦しているから、別々に聴ける。普段なら気づかないような、色々な楽器の役割がとてもクリアになるのですね。  一か所に集まって、せーので出来ないからこそ、パズルのピースに注目せざるを得ない。「うちで踊ろう」コラボは、アイデアひとつで怪我の功名にできることを教えてくれました。  日本は、テレワークの普及が遅れていると言われていますが、近い将来にはオンラインでのライブセッションが当たり前の時代がやってくるのかもしれません。むしろテクノロジーが発達するほどに、ミュージシャンの実力がシビアに問われるようになるのではないでしょうか。  星野源は、たった1分の中に、未来への宿題を残してくれました。 <文/音楽批評・石黒隆之> 【石黒隆之】 音楽批評。カラオケの十八番は『誰より好きなのに』(古内東子)

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