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「アンチ・マスク」問題はなぜ起こるのか…大統領選挙でさらに深刻化する可能性

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BUSINESS INSIDER JAPAN

「マスク着用問題」が、アメリカの保守とリベラルの間に対立を引き起こしている。 この現象について2人の社会心理学者は、現在の党派性の強い政治環境と、トランプ大統領がマスクに否定的なメッセージを発し続けていることが原因だと説明する。 【全画像をみる】「アンチ・マスク」問題はなぜ起こるのか…大統領選挙でさらに深刻化する可能性 また、類例として気候変動をめぐる論争を挙げ、1990年代には政治的な問題ではなかったものが、共和党がアジェンダに組み込んだことで強い党派性を帯びるようになったと指摘する。 「国がこのように分断されるのは健全ではない」と社会心理学者は述べている。 新型コロナウイルスの拡散を防ぐためのマスク着用が、アメリカでは対立の火種になっている。 マスクの着用拒否をめぐって乗客が飛行機を降ろされたり、暴力事件が発生したりといったトラブルが相次いでいる。マスク着用の要請に従わない客に対してサービス提供を拒んだために、スターバックス(Starbucks)のバリスタがフェイスブック(Facebook)上で侮辱されたり、レストランチェーンのワッフル・ハウス(Waffle House)の従業員が銃撃されたりといった事件も起きている。 世界中の専門家が推奨するマスクの着用をめぐって、どこよりも顕著な政治的分断が起きているとみられるアメリカでは、リベラル派はマスク着用義務を順守し、保守派は着用を拒む傾向にある。 ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が2020年6月末に公表した調査結果によると、「公共の場ではマスクを常に着用すべきだ」と答えた者は、民主党員または民主党支持者では63%を占めたのに対し、共和党員または共和党支持者では29%にとどまった。 この問題について、Business Insiderは2人の社会心理学者に話を聞いた。彼らによると、問題の背景にはアメリカにおける分極化した政治情勢がある。またドナルド・トランプ米大統領が最近までマスクを着用せず、マスクに否定的なメッセージを発していたことが影響しているという。 カリフォルニア大学アーバイン校の心理学教授、ピート・ディット(Pete Ditto)は次のように述べた。 「現在のアメリカは、2つの陣営が互いを激しく憎みあい、情報の受け止め方にまで対立が及んでいる。単に『おまえたちが気に入らない』というだけでなく、『おまえたちの価値観が気に入らない。おまえたちの示す事実も気に入らない』という状態だ」 「これほど激しい分極化は、他国にはみられない」と彼は付け加えた。

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