【静岡駅伝】「町の名を背負って走る唯一の経験」飯塚翔太も太田智樹も走った 駿河路からオリンピックへ あす号砲!第25回しずおか市町対抗駅伝
伊藤選手や川野選手をはじめ、静岡陸上界の“黄金世代”といえるのが、1997年度、1998年度生まれ。2024年のベルリンマラソンで、男子日本歴代2位を記録した池田燿平選手(島田市)もこの世代。もちろん、市町対抗駅伝に出場している。 ゴールデンエイジの代表格と言えるのが、東京オリンピック™10,000メートル代表・太田智樹選手(トヨタ自動車)だ。しずおか市町対抗駅伝には、中学2年生から出場、計5回の出場で2度の区間新記録を打ち立てた。 中学時代からどちらかといえば物静か、冷静な走りのイメージの強い太田選手だが、市町対抗駅伝には、並々ならぬ思いがあるという。 「当時、すごい楽しみにしていた。幼い時にテレビで見ていた人と襷を繋ぎ、一緒の駅伝に走れていることに対して、すごくワクワクした」 今でもこの季節になると、市町駅伝の結果が気になるという太田選手。現在はトヨタ自動車の選手として、ニューイヤー駅伝に向けた調整時期のため、駿河路を走ることは叶わないが「また、出てみたい。40歳になってからですかね」と笑う。 ちなみに、昨シーズン限りで現役引退した太田選手の元同僚・大石港与さんは、富士市代表として、第6回大会(2005年)以来のエントリーを果たした。 駿河路を憧れた子どもたちが、駿河路を駆け抜け、そして、世界へと飛び出していく。四半世紀続いた駅伝には、そんな夢が詰まっている。
静岡放送