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40歳男性が自由が丘で営業「ヒオアイス」の正体

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東洋経済オンライン

 今、日本のものづくりで静かな底流となっているのが、「クラフト」への志向だ。ブームと言うほど大きな規模でもなく、かつ、ブームを起こすことは、作り手たちの意に反してしまうだろう。 この記事の写真を見る  現代の飲食業界を担う若い世代は、利益を追求して大量生産、大量廃棄を生み出す直線的なものづくりではなく、例えば大切に使ったものが土に返り、また実りをもたらすような、より循環性のあるものづくりに価値を感じているのだ。 ■「次世代へつながるものづくり」を

 クラフトアイスクリームを手がけるHiO ICE CREAM(ヒオ アイスクリーム)は立ち上げ1年と少しの新しいブランドだ。スイーツの街としても知られる東京都世田谷区、自由が丘に工房(アトリエ)兼ショップを構えるほか、今流行のサブスクリプションサービス等、ECも行っている。  こだわりは小ロット生産。丁寧なものづくりができるだけでなく、アイデアや顧客のニーズに臨機応変に対応できる。また、生産者から直接仕入れた新鮮で地域性に富む食材を、余らせず大切に使えることなども、この方針を選んだ理由だ。

 運営企業であるHiOLIの創業者、西尾修平氏は40歳。同じく小ロットでのスイーツ作りを行う、BAKEの経営に携わっていた時期もある。  「自分の子どもの顔を見ていて自然と、次世代へつながるものづくりがしたいと思いました。今、よく知られるようになっているSDGsを意識して方針を決めたわけではないのですが、自分の考えていたことと同じ方向に、世の中が向かっている感覚はあります」(HiOLI 代表取締役社長・CEOの西尾氏)

 同社のものづくり方針を体現するのが、定番商品の1つ、美瑛シングルオリジンミルクと名付けられたミルクアイスクリームだ。牛乳の味が濃いのにサラッとしていてなめらかなこのアイスクリームは、北海道美瑛町の生産者が特定された牛乳からつくられている。西尾氏自身が、創業する以前に、北海道をはじめとする生産者40以上を訪問して選んだものだ。  シングルオリジンと言えば最近ではコーヒーにもよく使われている言葉。豆の品種や農場、生産法などによって異なる個性を、ほかの銘柄と混ぜずにシングルで楽しむ味わい方を指す。日本にその考え方を広めたカフェチェーンとしては、ブルーボトルコーヒーが挙げられるだろう。

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