【まだまだ現役!東京のランドマーク】東京タワー250メートル展望台リニューアル : 1日70人限定の豪華ツアーもスタート
開業66年を迎えた今も、日本のランドマークとして多くの人を引き付ける東京タワー。地上250メートルから360度パノラマを楽しめる展望台が、和のテイストを取り入れて生まれ変わった。
明治の社交場をイメージした改装
高さ333メートルの東京タワーが250メートルにある展望室「トップデッキ」をリニューアルした。6年前の改装では幾何学模様のミラーを天井や柱に敷き詰めたが、今回は電飾で輝く畳を床に加えて光あふれる空間に仕立てた。
またトップデッキと150メートルの「メインデッキ」を接続するエレベーターホールも装いを新たに。中央部を円形にくり抜いた格子を間仕切りにするなど、落ち着いた和風の空間に生まれ変わった。 改装のモチーフとしたのは、東京タワーが立つ場所にかつてあった高級料亭・紅葉館。明治の開国後、洋式の鹿鳴館と共に外国の賓客をもてなす社交場として政財界人が愛用した。
10月5日からは約1カ月ぶりに「トップデッキツアー」(午前9時から午後10時15分まで15分間隔)を再開。 さらに完全予約制の「TOKYO DIAMOND TOUR」をスタートした。参加者は高級感あふれる専用ラウンジで待ち時間を過ごし、専用レーンと貸し切りエレベーターでトップデッキへと向かい、ファーストクラス気分を味わえる。ツアーに同行するパフォーマーが歌や芝居をまじえて東京タワーからの展望を盛り上げる。
東京タワーは今年の来場者数がコロナ禍前の220万人を上回る勢いで伸びており、DIAMOND TOURは4割以上を占める外国人客をターゲットにしている。前田伸社長は「和のテイストとエンターテインメント性を取り入れた他にない展望体験」で“令和の紅葉館”を目指し、訪日客のもてなしに力を入れる。
料金・予約方法などは東京タワー公式サイトを参照 取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部