新NISA「2年目」間違い&勘違い、あなたは大丈夫? よくある「9つの質問」に投資のプロが明快回答
新NISAが始まって丸1年が経過しようとしている。新NISA2年目を前にして、一部で間違った情報が見られる。勘違いもあるかもしれない。間違えられないこともある。 そこで、新NISA2年目を前に、間違い&勘違いが起こらないよう、12月18日に新刊『普通の人のための投資: いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』を上梓する桶井道(おけいどん)氏に、「よくある疑問・誤解」を解説してもらう。 【書籍】「1億円より、将来の安心」……そんな「普通の人」のための投資本! ■新NISA「2年目」にありがちな間違い&勘違い
新NISAから1年が経過しようとしています。 以前から投資してきた人も、新NISAから投資を始めた人も、新NISAは新しい制度ゆえ情報がなかなか浸透しておらず、正確な情報収集に少なからず苦労されたのではないでしょうか。 そこで本稿では、新NISA2年目を前に、間違い、勘違いのないよう、よくある疑問にお答えいたします。 Q:2024年のうちに保有銘柄を売ってしまえば、2025年の年間投資枠(=年間の投資上限額)が上乗せされる?
A:答えは「NO」です。年間投資枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円、合計360万円と決まっています。 2024年に、個別株なり投資信託なりETFなりの保有銘柄を売却したからといって、その分が2025年の年間投資枠に上乗せされることはありません。もちろんですが、2024年のうちに年間投資枠が復活することもありません。 Q:2024年に年間投資枠を100万円しか使えなかった。残り枠を2025年に持ち越すことはできる? その分だけ上乗せになる?
A:答えは「NO」です。当年使わなかった年間投資枠を、翌年に持ち越して上乗せすることはできません。年間投資枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円、合計360万円と決まっています。 ■年間投資枠を使い切るための「期限」は? Q:2024年の年間投資枠をまだ使い切っていない。冬のボーナスや年末調整の還付金で残りの枠を使い切りたい。2024年いっぱいまでに買えばいいのでまだ時間はあると思っているが、間違いないか?