前橋空襲の記憶を伝えるマンホールを設置 群馬・前橋市
前橋空襲の記憶を残そうと、爆撃の標的となった地点に「爆撃照準点マンホール」が設置され、30日にお披露目されました。 「爆撃照準点マンホール」は、前橋中心商店街・中央通りにある下水用のマンホールを交換する形で設置されました。 完成披露会で前橋市の小川市長は、「多くの人に見ていただき、歴史を語るきっかけにしてほしい」とあいさつしました。市民らが見守る中、マンホールがお披露目されると、前橋中心商店街共同組合の大橋慶人副理事長ら3人が、安全を祈願する打ち水を行いました。 このマンホールの設置は、前橋市が実施している「ヒストリックランドマーク整備事業」の一環で、開館準備を進めている「前橋空襲と復興資料館」の関連事業でもあります。 披露会では、前橋市歴史まちづくり協議会の手島仁会長が、「この地点が標的にされたのはいくつもの区画で同時に火災が発生することを狙ったためとされ、多くの市民が犠牲になった。」と解説しました。 近くにある遊歩道「グリーンウォーク」の入り口には、マンホールの説明板と旧地名である「桑町」の案内板も設置され、前橋空襲の歴史を伝えています。