新宿駅前で“マンホール”吹き飛ぶ「エアーハンマー現象」か 大雨で思わぬ危険…注意点は【#みんなのギモン】
■どのくらいの雨でフタが飛ぶ?
菅原解説委員 「最近普及している新しいタイプのマンホールのフタは、圧力を逃がして飛びにくくなっているそうです。重いマンホールのフタが吹き飛ぶ現象は非常に怖いですが、私たちの側で気をつけようがあるのでしょうか?」 「どのくらいの雨でマンホールのフタが吹き飛ぶ可能性があるのか。東京都下水道局によると、新宿の下水道は1時間に75ミリの大雨に耐えられるよう整備が進められているといいます」 「ただ21日午後7時頃、東京都新宿区では1時間に97ミリの猛烈な雨が降ったため、もともとの設計を上回るほどの大雨だったことが分かります。では、1時間に75ミリとはどんな雨なのでしょうか?」
■雨の強さと降り方…5段階でどう表現?
桐谷キャスター 「すごい降っているんだろうなというのは分かりますが、実際にどれくらいなのかはピンとは来ないですね」 菅原解説委員 「数字だとちょっと分かりにくいですよね。雨の強さと降り方をどう表現するのがいいか、気象庁が5段階で目安を示しています。よく『バケツをひっくり返したような雨』と言いますが、これはまだ5段階の真ん中で、1時間に30ミリ~50ミリ未満の『激しい雨』です」 「マンホールの限界の75ミリとなると『非常に激しい雨』で、傘は全く役に立たなくなり、滝のようにゴーゴーと降り続く雨です。21日に新宿で降った80ミリ以上の『猛烈な雨』は、息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるほどの雨ということです」
■ゲリラ豪雨の際の「避難の合図」
刈川キャスター 「ここまで降ると外出自体控えた方がいいですが、最近のように急に雷雨が発生してしまった場合、どのようにしたらマンホールの危険を避けられるのでしょうか?」 菅原解説委員 「水難学会の斎藤秀俊理事によると、マンホールがガタガタ鳴ってマンホールの隙間から空気・水が噴き出している、トイレが逆流している、家の周りがなんとなくにおうといった現象を見たり感じたりした時は、避難の合図だといいます」 「もし道路やアンダーパスなどが冠水している場合、マンホールのフタが外れていても見えないかもしれません。万が一マンホールに水が吸い込まれ、渦ができているような時、そこに落ちてしまうと、自力で脱出するのは絶対に不可能だといいます」 「まず、避難するなら冠水の前に済ませることが重要です。冠水していることが分かったら外に出ない、もし避難中に冠水してきたら杖や棒などで地面をつつきながら穴などの危険がないか確かめながら進むのが大切です」 「既に冠水していたら、2階以上への垂直避難をするようにしてほしいということです。普段街を歩いている時にはあまり気にしないマンホールですが、集中豪雨では思わぬ危険が潜むことを知っておいていただきたいと思います」 (2024年8月22日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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