07式機動支援橋も参加 今年は“複合災害への対応強化”佐賀県が原子力防災訓練
サガテレビ
玄海原子力発電所での重大事故を想定した、県の原子力防災訓練が自治体や自衛隊などが参加し、30日行われました。 このうち発電所対策本部の訓練は、先月運用開始した九州電力玄海原子力発電所の「緊急時対策棟」で行われ、職員56人が参加。 玄海原発4号機から冷却水が流れ出し外部電源を含めた全電力が喪失、総理大臣が原子力緊急事態宣言を発令するという想定で行われました。 一方、唐津市の松浦川運動広場では橋が崩落して車両が通行できず、孤立地域が発生したという想定訓練も。今年1月の能登半島地震を教訓に複合災害への対応力向上と連携強化を図るもので、自衛隊の長さ最大60メートル幅およそ4メートルの07式機動支援橋を設置し、支援物資を搬送する連携手順を確認していました。 【陸上自衛隊 第4施設大隊 赤尾広徳大隊長】「(07式機動支援橋は)実際に東日本大震災など、さまざまな震災の場面で活動した実績がある。さまざまな地域に対して、こういった装備を推進することができる能力が必要だと実感した」 【県危機管理・報道局 三角治副局長】「(能登半島と)同じように佐賀でも地震があって道路が崩落して、孤立地域が発生して、なおかつ原発にも異常があるというのはないわけではない。今後、複合災害にちゃんと対応できるように県もいろいろな角度から連携をしていきたい」 30日は福岡・長崎でも訓練があり、県内では78の関係機関やおよそ3万2千人の住民が避難の手順などを確認したということです。
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