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台湾進出「崎陽軒シウマイ弁当」なぜほかほか?

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東洋経済オンライン

 8月上旬、台湾の台北駅に「シウマイ弁当」で知られる「崎陽軒」の海外第1号店がオープンした。中華料理の代表格ともいえるシューマイをおかずにした弁当の進出とあって、開店前から、日台双方の「駅弁マニア」の間で話題を呼んだ。 【写真】台湾版シウマイ弁当。日本版よりやや小さく、温かい状態で提供する  台湾では、戦前の日本統治時代の影響もあり、ご飯とおかずが入った弁当が駅やコンビニなどあらゆるところで売られている。台湾での「シウマイ弁当」と、似て非なる日本と台湾の弁当文化について見てみよう。

■台湾版シウマイ弁当は温かい  今回、崎陽軒が台湾に進出するにあたって持ち込んだのは、主力商品であるシウマイ弁当の現地版「台湾版シウマイ弁当」(175台湾ドル、約640円)」と「昔ながらのシウマイ 20個入」(360台湾ドル、約1350円)、そして「横濱月餅」「わらび餅」などだ。  月餅は、一般的に台湾では中秋節の時期しか売らないが、崎陽軒は年間を通じて販売。わらび餅は日本国内の店舗では販売しておらず、和風スイーツとしてラインナップに加えている。また、店頭に鉄板を置き、そこでシウマイを焼いて出す「焼焼売(やきシウマイ)」も販売している。目の前で焼くことで「目でも楽しんでもらう」という狙いだ。

 崎陽軒は台湾への出店について「横浜の名物、日本の『駅弁』文化を知ってもらい、観光誘致につなげていく」ことを目的に掲げている。海外初の進出先として台湾を選んだのは「弁当の文化があり、日本の駅弁文化を理解していただけるのでないかと考えた」(崎陽軒の広報担当者)ためという。  台湾で販売しているシウマイ弁当が国内と大きく異なるのは、ご飯とシウマイを温かい状態で提供している点だ。「冷めてもおいしい」で知られるシウマイ弁当を温かい状態で売るのはなぜだろうか。

 日本で駅弁を食べるとき、温かいご飯を期待する人がどれだけいるだろうか。最近は「駅ナカ」の発展で温かい弁当を車内に持ち込めるようになったが、日本では「駅弁は冷めているのが普通」との認識が一般的ではないだろうか。  ひるがえって中華圏の人々はどうかというと、基本的に冷めたものは食べない。弁当が冷めているのは「ありえないこと」という反応が多いだろう。  崎陽軒が台湾で温かいシウマイ弁当を売るのは、この現地の嗜好に合わせたためだ。同社は2018年6月と2019年1月、台湾の催事でシウマイ弁当を販売。その際に冷めたものを好まないという台湾人の食に対する嗜好などをヒアリングし、今回の台湾出店にあたってはご飯とシウマイを温かい状態で提供することにした。

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