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井上が“男泣き”サヨナラ打!ロッテ、主力大量離脱後初の逆転勝ち

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サンケイスポーツ

 (パ・リーグ、ロッテ4x-3楽天、19回戦、楽天12勝7敗、13日、ゾゾマリン)“男泣き”のV打だ! ロッテは13日、楽天19回戦(ZOZOマリン)に4-3で今季5度目のサヨナラ勝ち。「7番・一塁」で出場した井上晴哉内野手(31)が、九回1死一塁で適時二塁打を放って試合を決めた。チームは両リーグ最多となる今季27度目の逆転勝ち、同19度目の1点差勝利で連敗を2で止め、首位・ソフトバンクとの2ゲーム差を維持。新型コロナウイルスの感染者が大量に判明し、苦しむ中、頼もしい大砲が劇的な幕切れに導いた。 【写真】駆け寄ってきた仲間たちと抱き合った井上  あふれる涙が止まらない。井上は二塁ベースを少し回ったところから一塁走者・福田秀が生還したのを確認すると、両膝をつき、幕張の夜空を見上げてガッツポーズ。チームメートにもみくちゃにされながら人目をはばからず、泣いた。  「期待に応えられなくて、どうしても応えたくて…。どうしても打ちたかったので、何とかしました」  お立ち台でも、感情が抑えられない。ヒーローの鼻筋を伝わる涙にスタンドのファンも、もらい泣きしていた。  15年ぶりの優勝を目指すチームは新型コロナウイルスの感染が広がり、非常事態に見舞われている。荻野、角中、鳥谷らチームを支える計13選手が1軍を離脱。この試合で逆転勝ちは両リーグ最多の今季27度目となったが、感染者の大量発生が明らかになった今月6日以降では初めてだった。両リーグ最多の1点差勝利も10試合ぶり。勝負強さは影を潜めていた。  先週末のソフトバンクとの首位攻防3連戦も1勝2敗の負け越し。ゲーム差なしまで迫りながら、再び突き放された。その3連戦で、わずか2安打とブレーキになった井上は「何とかしたいという気持ちが強過ぎて空回りしていた。最近、足を引っ張っている。若手が(1軍に)いっぱい来て全然駄目だなと、ちょっと落ち込んでいた」と振り返る。  前日12日の休養日。普段は「オフに見ないようにしている」という自分の打撃の映像を自宅で何度も見返し「考えると切りがないくらい駄目だな」と、また落ち込んだ。この日も直前まで2三振を含む3打数無安打。3点ビインドからコツコツと得点を重ね、3-3に追い付いて迎えた九回1死一塁でブセニッツの外角低めのカットボールをついに捉えた。  サヨナラ勝ちに熱いものがこぼれたのも、それほど精神的に追い込まれていたから。長いトンネルを抜け出し、集まった仲間には、くしゃくしゃの顔で「僕、なんで泣いているんですか」と思わず問いかけた。  「大事な試合が続く中で、今日は自分の私情を持ち込んですみません」。114キロの巨漢が頭を下げると、井口監督は「最後は打つべき人が打ってくれた。凡打もあったし、その辺が晴哉(井上)の涙だったんじゃないですかね」と目を細めた。首位・ソフトバンクを2ゲーム差でピタリと追うロッテ。泣いても笑っても、残り22試合だ。(石井孝尚)

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