台湾、コロナ検査の認証要請 インドネシア側「差別的」 同意せず
(台北中央社)インドネシアからの出稼ぎ労働者の受け入れ再開に関し、中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は14日、新型コロナウイルスの核酸検査について認証の仕組みを設けるようインドネシア側に要請したことを明らかにした。一方でインドネシア側からは「差別的」だとして同意を得られていないという。 先月下旬、インドネシアからの出稼ぎ労働者の感染確認が相次ぎ、先月30日には1日で20人の感染が見つかった。これを受けて指揮センターは今月4日から17日までの2週間、インドネシア人労働者の受け入れ停止を決めた。期限が切れるのを前に、新たな措置や条件などを設けるのかについて関心が寄せられている。 台湾は1日から水際対策を強化し、全ての外国人にPCR検査など核酸検査の報告書の提示を求めているが、陰性証明を所持していても入境後に陽性となるケースが複数見つかっている。陳氏によれば、今月に入って感染が確認されたインドネシア人労働者35人のうち21人が核酸検査の陰性証明書を所持していたという。陳氏は14日の立法院(国会)社会福祉・衛生環境委員会の答弁で「率直に言えば、これらの検査報告書には信頼性がない」と述べ、認証の仕組みの導入の必要性を主張した。 陳氏は認証に関し、インドネシア側と再び協議を行っていく方針を示した。 (陳偉婷/編集:名切千絵)