タクシーの車体に張り付けた「別府観光おもてなしライセンス」の認証＝25日、別府市

　別府観光の満足度を高める腕利きの案内人として、市観光協会（会長・長野恭紘（やすひろ）市長）は24日、市内のタクシー運転手12人とバスガイド2人に「別府観光おもてなしライセンス」を交付した。14人は認証マークを身に着けたり、車体に張り付けたりして接客に当たる。 　ライセンスは観光協会が本年度、新設した。リピート客を増やす事業の一環で、対象は観光客と接する時間が長い市内の事業所に勤めるタクシー運転手とバスガイド。 　今月上旬に別府観光の歴史や文化に関する講習会を開いたほか、車椅子利用者への対応の仕方を学ぶ研修会を実施。17日と18日にあった認定試験には、9社・38人が受験し、120問のうち87・5％（105問）以上の正答を合格とした。

「別府観光おもてなしライセンス」の認定証を受け取る藤井宏幸さん（右）＝別府市野口原

　市内野口原の市男女共同参画センター「あす・べっぷ」で認定証の授与式があり、運転手歴10年の藤井宏幸さん（65）＝みなとタクシー＝が「資格を取得したことに甘んじることなく、観光客の満足度向上を目指す」と決意を述べた。 　長野市長は「おもてなしリーダーとして別府観光を引っ張るリーダーになってほしい」と語った。