元世界5位のアンダーソンが現役引退を表明「もたらされた素晴らしい出来事にとても感謝している」【テニス】
2度のグランドスラム準優勝に、ATP選手評議会の会長を務めたアンダーソンが現役引退
5月3日、元世界ランク5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ/世界ランク107位)は、自身のSNSを更新。現役を引退すると発表した。 【画像】アンダーソン、自身のツイッターで引退を表明「ベストを尽くした」 5月18日で36歳を迎えるアンダーソンは、「人生でテニスをしていなかった記憶はない。30年前、父が私の手にラケットを握らせ、『努力すれば世界最高の選手になれる』と言ったのがきっかけで、僕はこの道を歩み始めた」と書き始め、テニスの楽しさ、そして孤独なものであると綴り、「ついにプロテニス界から引退するという難しい決断を下すに至った」と発表。 「南アフリカ出身の子供が夢を実現できると信じて、助けてくれた人がたくさんいる。数えきれないほどの時間を費やして、僕を信じてくれたことに永遠に感謝する」と両親や兄弟、妻、出身校のイリノイ大学、これまで出会ってサポートしてくれたコーチ陣、スポンサーでもあるダンロップ、そして常に応援してくれたファンに対しての気持ちを綴った。 そして最後に、「このスポーツの一部になれたからこそ、もたらされた素晴らしい出来事にとても感謝しているよ。子供の頃、父がよく言っていたのは、成功とは結果によって定義されるのではなく、最高の自分になるための努力と犠牲によって定義されるということ。僕はベストを尽くした」と、まさに父の言葉通りのテニス人生を送ることができたとした。 アンダーソンは、身長203センチの体格を生かしたビッグサーブを武器に、2017年のUSオープンと2018年のウィンブルドンで決勝に進出。惜しくもグランドスラム制覇とはならなかったが、ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)のBIG4がテニス界を支配した時代に、活躍した選手の一人だ。 2018年7月には自己最高となる5位を記録。その後は度重なるケガに苦しんだものの、昨年7月のATP250ニューポート大会でトロフィーを掲げ、キャリア通算で7勝を挙げている。また、コート外では、2019年にアーサー・アッシュ人道貢献賞を受賞。長年、ATP選手評議会のメンバーで、現在は会長を務めていた。
Tennis Classic 編集部
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