屋根から落雪 女児生き埋め 住民7人駆け付け救助
富山県高岡市能町南の住宅で10日昼、女児(11)が屋根からの落雪で生き埋めになったのを、付近にいた住民ら7人が協力して救出した。女児は病院に運ばれたものの軽傷だった。高岡消防署は20日、救助に当たった30~70代の男女7人に感謝状を贈る。 同署や女児の母親(38)によると、女児は10日午後1時ごろ、自宅周辺で母親と弟と一緒に除雪をしていた。その際、屋根の雪が突然落ち、高さ約2メートル、幅約4メートル、奥行き約2メートルの雪の中に全身が埋もれた。母親の助けを求める声を聞いた住民らが駆け付け、119番したり、スコップや手で雪を取り除いたりした。救助に当たった60代男性は「お母さんが取り乱していた。私も何とかしたいと必死だった」と振り返る。 女児は約10分後に雪の中から救出された。首や頭を打って泣いていたものの、大事には至らなかった。雪の中でしゃがんだ状態だったという。 女児の母親は「顔から腹にかけて空気があったから呼吸ができたのだと思う。助けてくれた皆さんには感謝してもしきれない」と話した。