世界の自動車メーカーが試験の場に選ぶニュルには何があるのか
全長約22kmの世界一苛酷な山岳ワインディング・サーキット
クルマ好きがあこがれるドイツのニュルブルクリンク・サーキット(以下ニュル)とは、どんなところか? なぜ、自動車メーカーは新車のテストをニュルで行っているのか? なぜ、新車開発の聖地と呼ばれるのか? ドイツメーカーを除き、日本車などがテストするクルマはスポーツカーを中心に高性能車が定番だった。GT-Rやシビック・タイプRが「ニュル最速」にこだわるのはなぜか? ところが、最近トヨタは「新型クラウンはニュルで走行テストをしました」と胸を張る。当然、日本から開発車両を運んでテストするにはコストがかかる。それでもニュルのテストにこだわるにはワケがあるはずだ。全長22㎞という、サーキットとしてはとんでもなく長距離のコースである。XaCAR 2000年1月号の記事から振り返ってみよう。 全長約22kmの世・・・
本文:2,867文字
XaCAR編集部