ウクライナ東部要衝ウグレダル中心部にロシア軍の国旗翻る、維持困難か
ロシアが攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州で、要衝ウグレダルの中心部にロシア軍が到達した。ドネツク州のフィラシキン知事が1日、明らかにした。 フィラシキン知事は国内テレビに対し「ロシア軍はすでに町の中心部にほぼ到達している」と述べ、状況は極めて困難との見方を示した。 ソーシャルメディアに投稿された映像には、ロシア兵が爆撃で破壊された建物の上で旗を振っている様子などが映っている。ロイターはこの映像がウグレダルの道路のパターンと一致すると確認した。 ウクライナの軍事アナリスト、オレクサンドル・コバレンコ氏によると、ロシア軍は最大3000人の兵士を投入し3方面からウグレダルを攻撃。ロイターに対し、ウグレダルの維持は困難とし、ウクライナ軍はウグレダルからの撤退を迅速に決定するべきだと述べた。 ウグレダルは高台にあり、東部と南部の2つの主要戦線がつながる地点に近い。ロシア軍がウグレダルを完全に制圧すれば、兵站の改善などに鉄道網を積極的に活用できるようになる。 フィラシキン知事によると、ウクライナが管理する地域に現在も約35万人の住民が残っている。 (ナレーションなし)