Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

苦境のライブハウス…珍しい音源活用の支援 「北九州の音楽を絶やしてはいけない」

配信

西日本新聞

 新型コロナウイルスによる営業自粛で苦境に立つライブハウスの手助けにと、北九州市を拠点にしたアマチュアバンドのOBや現役メンバーらが楽曲を提供し、インターネットで販売する支援プロジェクトが始まった。「北九州の音楽を絶やしてはいけない」と地元在住のミュージシャンらが企画した。音源を活用したライブハウス支援は珍しいという。 【写真】ビニール幕を準備したライブハウス。経営者は「先行きは分からない」と不安を打ち明ける  バンドや観客が歌い叫び、熱気に包まれる「3密」空間のライブハウス。福岡県は6月19日に休業要請を解除した。繁華街の北九州市小倉北区紺屋町にある「UN KOKURA」は同20日、ほぼ3カ月ぶりに再開したが、70~80人収容のホールを10人程度に制限し、舞台との間をビニール幕で仕切った。オーナーの山辺俊樹さん(29)は「試行錯誤しながら『3密』対策を進めるが不安しかない」と打ち明ける。  先の見通せない状況に、貸しスタジオ経営の下川徹也さん(39)らが立ち上がった。名付けて「N9S ROCK MUSEUM プロジェクト」。  1970年代以降に地元で活動する現役メンバーや元バンド関係者ら10~70代の約500組に声を掛け、それぞれの楽曲の提供を依頼。「お世話になったライブハウスを助けたい」などと快諾する声が寄せられ、6月22日までに242組がカセットテープやレコード、CDなどで寄せた。  下川さんによると、80年代に活躍したTroublemakers、90年代のDaY's CHANNEL、現役では「月追う彼方」などのバンドが含まれているという。  第1弾は、このうち40組の計76曲をセットで販売中。価格は支援希望者の懐事情に合わせ、千円から10万円の8段階を設定した。同プロジェクトのウェブサイトで支援金額を選定すれば、専用のフォルダーで楽曲を再生できるという。特定の店舗支援も可能で、売り上げは市内の18店舗に分配する。  年内に第6弾まで予定。下川さんは「音楽を愛する者みんなで力を出し合い、この危機を乗り越えたい」と力を込める。(古長寛人)

【関連記事】