関西の交通機関、24時間化の可能性は?
関空会社は最近、格安航空会社(LCC)の積極誘致を進めています。LCCは同じ機材を1日何往復も使うため到着遅れも多く、最終の電車やバスに間に合わず帰宅に困る旅客も出ていました。終バスなどを充実させればさらなるLCC誘致の切り札にもなり、「関空の24時間化」に近づきます。 辻義隆・大阪市議(公明)は「ニューヨークの地下鉄は複々線なので保守管理などがやりやすく24時間運行できるが、大阪の地下鉄を今から複々線にするのはコスト面などから現実的ではない」する一方、「バスについては関空から梅田着の最終バスに合わせ、梅田の各ホテルを周るシャトルバスを出すといった工夫をすれば、外国人観光客などの誘致に強みを発揮できるのではないか。大阪市にはコストや需要を分析しつつ、新しい知恵を絞ってほしい」と話しています。 東京の一極集中に加え、パナソニック、シャープなど地元大手企業の経営不振など地盤沈下が指摘される関西ですが、東京に先がけ、関空を中心とした公共交通機関の24時間化を積極的に打ち出せば、新しい「関西の強み」を持つことになるかもしれません。