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MotoGP第4戦:KTMのルーキー、ビンダーが初優勝の大金星。クアルタラロは苦戦の7位フィニッシュ

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オートスポーツweb

 MotoGP第4戦チェコGPの決勝レースがブルノ・サーキットで行われ、MotoGPクラスはブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)がMotoGPクラスで自身初優勝を飾った。2017年からMotoGPクラスに参戦を開始したKTMとしても、最高峰クラス初優勝となった。 【写真】ヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)  決勝レースは気温32度、路面温度47度のドライコンディションで行われた。フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT))、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が2番手に、さらに好スタートを決めたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が3番手に続く。さらにエスパルガロ兄は、オープニングラップでクアルタラロを交わして2番手に浮上。クアルタラロの後方には、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)とポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)のKTM勢が続く。ポールポジションスタートのヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)は6番手に後退。  2周目にはクアルタラロがポジションを奪還し、2番手に浮上。前を走るモルビデリを追う。この時点で、すでにモルビデリとクアルタラロは1秒ほどの差が開いている。そのすぐ後方には、ビンダーがエスパルガロ兄を交わして4番手に続く。  モルビデリは2周目にファステストラップをマーク。しかし、一時は約1.5秒あった差を、クアルタラロが少しずつ縮めていく。その2番手であるクアルタラロの背後に、MotoGPクラスルーキー、ビンダーがぴたりとつける。  一方、5番手スタートのマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は序盤に大きく後退。4周目時点で9番手付近を走行。チームメイトであるバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は8番手と、ヤマハのファクトリー勢は表彰台争いから引き離されている状況だ。  5周目、イケル・レクオーナ(レッドブルKTMテック3)が13コーナーでジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)のインに飛び込んだと同時にスリップダウン。アウト側にいたミルを巻き込む形で転倒。レクオーナ、ミルともにリタイアとなった。  トップ3はモルビデリ、クアルタラロ、ビンダーの顔ぶれに変わりはない。そこにエスパルガロ兄が続いていたが、6周目にはエスパルガロ弟が兄を交わして4番手に浮上。トップ2がペトロナス・ヤマハSRT、3番手と4番手がレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのふたりという上位陣のラインアップとなった。また、ザルコはスタートから安定して5番手付近をキープしている。  モルビデリを追うクアルタラロ。一時は1秒近くまで少しずつ差を縮めていたが、7周目を迎えるころになるとギャップが開いていく。一方でビンダーがすぐ後方に迫る状況に変わりはない。  8周目にはついに、ビンダーがクアルタラロをとらえた。さらにクアルタラロは、エスパルガロ弟にも交わされる。KTMが2番手、3番手に浮上。しかしエスパルガロ弟はラインを外してコーナーではらみ、ポジションをわずかに落とす。その後もややラインを外す挙動を見せていたエスパルガロ弟は、10周目の1コーナーで、ザルコと接触。転倒を喫した。ザルコは転倒をまぬがれ、レースを続行している。この接触は審議の対象となった。  5番手付近を維持していたザルコは、11周目、クアルタラロをとらえると3番手にポジションを上げる。レース折り返しとなるこの周回、トップはモルビデリで2番手はビンダー。3番手にザルコが続く。モルビデリとビンダーとの差は約1秒。その差は少しずつ詰まりつつあった。チャンピオンシップのポイントリーダーであるクアルタラロは4番手に後退し、苦しいレース展開だ。  12周目には、モルビデリにビンダーが迫る。ブレーキングではモルビデリのすぐ背後に接近するほどの近距離。モルビデリとの差はあっという間に縮まり、約0.1秒となった。ビンダーの勢いは止まらず、13周目にモルビデリをとらえ、ついにトップに立った。 ■3番手走行中のザルコにペナルティ  こうした中、3番手を走行中のザルコにロングラップ・ペナルティが科される。ザルコは中盤、エスパルガロ弟と接触し、エスパルガロ弟が転倒リタイアとなっていた。ザルコは15周目にペナルティを消化したが、4番手のクアルタラロの前でレースに復帰。ポジションを落とすことなく戦線に戻ることに成功した。  残り5周、トップ争いは、ビンダーがトップに経ってから2番手のモルビデリとの差を広げ、すでに約2秒の差を築いていた。モルビデリの約2秒後方には、3番手にザルコが続いている。トップ3はそれぞれ単独走行となっていた。  その後方で接戦を繰り広げていたのは4番手争いだった。4番手のクアルタラロはポジションを守り切れず、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、そしてロッシ、さらにはミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)に相次いで交わされる。終盤、クアルタラロは7番手まで後退した。  ビンダーはその後も危なげのない走りを見せ、ついに21周のレースの最後をトップでチェッカーを受けた。MotoGPクラスのルーキーであるビンダーにとって、クラス初優勝であることはもちろんのこと、2017年からMotoGPクラスに挑戦を開始したKTMに初の優勝をもたらす快挙となった。またルーキーの最高峰クラス優勝は、2013年のマルク・マルケス以来となる。  2位フィニッシュを果たしたのはモルビデリで、こちらもMotoGPクラスとしては自身初表彰台。序盤のペースを最後までキープできなかったものの、見事にポディウム登壇を果たした。  終盤、ザルコとリンスによって3位争いが展開されたが、リンスはわずかに届かず、ザルコが3位を獲得。KTMからドゥカティのインディペンデントチーム、エスポンソラーマ・レーシングに移籍した今季、ドゥカティを駆っての初表彰台で、ドゥカティ勢が苦戦するなかポディウム登壇を果たすパフォーマンスを見せた。  チャンピオンシップのポイントリーダー、クアルタラロは後退を強いられ、7位フィニッシュ。ポイントランキング2番手のビニャーレスはまさかの14位フィニッシュという結果に終わった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は10番手付近をキープしていたが、堅実な走りで8位でフィニッシュを果たしている。KTMという新興勢力が奮ったチェコGP決勝レースだが、ホンダ勢としては中上のこの8位が最上位で、厳しい週末となった。 [オートスポーツweb ]

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