8人死亡 オスプレイ墜落事故から1年 鹿児島・屋久島町で慰霊祭 不安の声も
鹿児島テレビ
アメリカ軍のオスプレイが屋久島沖で墜落し、搭乗員8人が死亡した事故から1年となる11月29日、屋久島町ではアメリカ軍主催の慰霊祭が行われました。事故後も緊急着陸が続くなどトラブルが相次ぐオスプレイの運用に、住民からは不安の声が聞かれました。 この事故は2023年11月29日、アメリカ空軍オスプレイが屋久島沖で墜落し搭乗員8人全員が死亡したものです。アメリカ軍は事故の原因について変速機が破損したことなどをあげています。 事故から1年の29日、屋久島町役場ではアメリカ軍主催の慰霊祭が非公開で行われ、アメリカ軍や防衛省の関係者、犠牲者の遺族など約80人が出席しました。慰霊祭では事故発生と同時刻の午後2時40分ごろ死亡した8人に向けて黙祷が捧げられたということです。 九州防衛局 中辻綾太企画部長 「多くの方々が必死に捜索活動に尽力したことを心にとめてもらって、心の安寧につながればいい」 坂口輝記者 「墜落現場からおよそ1キロ離れた海岸には、犠牲者を悼む慰霊碑が建てられました」 また、墜落現場付近の田代海岸の慰霊碑には、搭乗員8人の肖像が刻まれています。事故を受けて一時飛行が停止されていたオスプレイ。2024年3月には運用が再開されましたが、10月以降、県内でも緊急着陸を繰り返すなどトラブルが相次いでいます。 事故当日、墜落するオスプレイを目撃した漁師の中島正道さんは憤りを口にします。 中島正道さん 「多少の危険があってもパイロットの習熟度でカバーできるような思い込みで飛ばしているのかなと思っている」「理不尽さを感じる。憤る気持ちはある」 屋久島町の住民からも不安の声が聞かれました。 住民 「不安があるのは確か。にもかかわらず、たくさん飛んでいるということは、不安より実績が大きいというということだろう」
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