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諫早・のんのこ踊り 継承模索 「3密」、発声… 新しい生活様式で新たな悩み

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長崎新聞

 毎年9月中旬に開かれる諫早三大祭りの一つ、のんのこ諫早まつりが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になり、今年は民謡に合わせて両手に挟んだ小皿を鳴らしてのんのこ踊りを披露する人の姿が町なかにない。「新しい生活様式」に合わせて「3密」を避けながら、郷土芸能の普及を続ける市内2団体を訪ねた。  結成30年目を迎える「諫早まつりのんのこ連」。3月以降、新型コロナの影響で、集まって練習する機会も場所も失った。まつり中止が決まった後も、踊りを撮影した動画をインターネット上に投稿し、ほそぼそと練習を続けた。  「ちょっと身体が大きくなったかもね」。8日夜、長田みのり会館。赤いTシャツ姿の女性が車座になり、約半年ぶりの再会を喜び合っていた。郷愁漂う三味線の音色が流れると、メンバーは自然と列を作り、踊り始めた。  「週1回だけど、身体を動かす大切さをあらためて知った。久しぶりでも不思議と息が合うのは30年の強み」。江副恵美子代表は健康や仲間づくりの大切さを語った。手指消毒などの予防策を講じて練習を続けている。  19日夜、市中央公民館。結成27年の「のんのこ彩々会」(相浦喜代子代表)のメンバーは、約1メートルの間隔をとりマスク姿で踊り始めた。街踊り向けの「道行き」、大衆的な「新のんのこ」、アップテンポの「まつりのんのこ」を立て続けに踊り、汗を拭った。「(マスクは)苦しいけど仕方ない」  同会は例年、市内の小学校で踊りの出前講座を実施しているが、今年は中止。「子どもたちの成長を感じる場だっただけに、さみしい」とメンバーたち。  のんのこ踊りは、市内で開かれる祝いの席に欠かせない。年間を通して両グループへの招待も多いが、新たな悩みを抱えている。「マスクを外して踊っていいのか。踊りの合間に入れる大きな掛け声『こりゃ さいさい』を発しないのも迫力がなくなる」(相浦代表)。今年の招待はほとんどないが、感染予防策を講じた伝統芸能の継承に、模索が続いている。

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