「農業ってお笑いみたいに楽しいよ!」芸人から農家へ 無農薬への挑戦 「大変だけどみんなの笑顔を見たい」
■農薬の効果、無農薬の大変さ RKB 高木吾朗 カメラマン「お金かかります?」 金田尚大さん「お金かかりますね。1台が200万近くするので」 5年間続けた芸人を辞め、農薬や肥料を使わない農業をする会社に就職。6月に独立しました。 金田尚大さん 「知り合いの農家に種まきの手伝いに行ったら、樽に真っ白い液体があって『これなんですか?』と聞いたら、『種にかける農薬よ』と言われ…。私は農薬や肥料を使わない栽培しよう、と決めました」 田植えを終えた2週間後に田んぼが増水し、活発になったタニシにかじられて稲が全滅するなど、その大変さを痛感しています。 金田尚大さん 「日々、ジャンボタニシの食害から守る対策をしています。その分だけ手間がかかるので大変ですけど、みなさんに安心してお米を食べていただきたいなと」 金田さんは農薬を使うことに批判的なわけではありません。「農薬肥料などうまく使い分けながら農業をしていく便利さももちろんある」と話します。 ■『農業って楽しいよ』田んぼで遊ぶ子供たち 金田さんは、一口1万5000円で田んぼのオーナーになれる制度を始めました。農薬や肥料を使わずに育てた安心のお米が、収穫後にオーナーに15キロ届く仕組みです(1口1万5000円、発送料込み)。白米か玄米かを選べます。私(RKB高木吾朗カメラマン)も、オーナーに申し込んでみました。 RKB 高木吾朗「よろしくお願いします。ぼくが田んぼに行っても行かなくても、管理していただける」 金田尚大さん「もちろん、私たちが責任を持って管理します」 苗や田んぼの状況は、インスタグラムで毎日配信しています。田んぼオーナー制度の参加者も徐々に増えてきました。 参加者「今まで自分たちが食べるものなのに意識していなかったが、子供ができて、『子供が食べるもの』と考えたらすごく大事だと。しかも体験もできるのでお得だなと」 「(稲に)愛着が持てる。今後の生長も見守っていきたい」
芸人時代と同じように「みんなの笑顔を見たい」と話す金田さん。 金田尚大さん 「子供たちに『農業って楽しいよ』と伝えていきたいと思っていて、それが実現できてすごくうれしいです。農薬や肥料を使ってないので安心して食べて、元気いっぱい遊んでもらえたら」
RKB毎日放送