横浜で不明の飼い猫、70キロ離れた静岡県内で保護 近隣トラブルか…連れ去った容疑の男逮捕
近所に住む他人の飼い猫を連れ去り、逃がしたとして、神奈川県警都筑署は10日、器物損壊の疑いで、横浜市都筑区中川3丁目、自称自営業の男(38)を逮捕した。「たま」と名付けられたこの猫は、飼い主の自宅から約70キロ離れた静岡県内で保護され、無事に飼い主の元に戻された。 逮捕容疑は、4月15日午前4時45分ごろから同4時50分ごろまでの間、同区中川3丁目に住む男性会社員(64)の自宅またはその付近で男性が飼っていた猫1匹を連れ去り、放置して逃がした、としている。 署によると、男は「事実ではない」と供述、容疑を否認している。 男性の飼い猫が自宅敷地内に侵入することが度重なったとして男と男性は口論するなど3月からトラブルになっていた。ある日、猫の所在が分からなくなり、男性が自宅付近の防犯カメラを確認したところ、男に似た風貌の人物が猫を抱えて運んでいる様子が写っていたため、4月27日に同署に被害届を提出した。 一方、飼い猫は同21日に静岡県長泉町で地元住民によって発見され、動物病院で猫の体内のマイクロチップの情報から飼い主が男性と判明。同30日に男性に引き渡されたという。 県警は、男の所有する乗用車の走行履歴などから、男が同町まで猫を運んで逃がしたとみて調べている。
神奈川新聞社