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「人間教育なくして成長はない」青森山田・黒田剛監督が語る“年間王者”急成長の理由

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REAL SPORTS

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグが幕を開け、今年で10年目を迎える。日本サッカー界をより発展させる上で育成年代のさらなる充実は欠かせない。では、2種(高校生)年代最高峰の戦いの場であるプレミアリーグをいかにしてより良い環境にしていくべきなのか。日本代表の柴崎岳や室屋成らを育て、プレミアリーグでは高体連(全国高等学校体育連盟)最多となる2度の優勝を誇る青森山田高校の黒田剛監督に現状と未来について話を伺った。 (インタビュー・構成=松尾祐希、写真=Getty Images)

リーグ戦を順守していく世界基準

プレミアリーグ創設から大会に参加し、一度も降格を経験していない高体連(全国高等学校体育連盟)のチームは2つある。WESTの東福岡高校とEASTの青森山田高校だ。特に後者は直近5年で目覚ましい成績を残している。2016年と2019年に優勝し、いずれも東西の王者で競うファイナルを制覇。選手権(全国高校サッカー選手権大会)では2016年と2018年に日本一に輝いた。名実ともに“高体連の横綱”と呼ぶにふさわしい結果を収めている青森山田。 そのチームを率いるのが、黒田剛監督だ。育成年代屈指の名将は雪国のハンデをプラスに変え、ピッチ内外で選手たちと膝を突き合わせてきた。わずかな妥協も許さない――。子どもたちの人間性を重んじながら、勝負にこだわる姿勢を貫き、“青森の雄”を常勝軍団へと押し上げた。高校年代随一の指揮官は現在の育成年代をどのように見ているのか。そして、今後を発展するためにどうすべきなのか。キーワードは人間教育にあった。 ――プレミアリーグ創設から今年で10年目を迎えます。ここまでの歩みはどのように見られていますか? 黒田:高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグの前身である全日本ユース(日本クラブユースサッカー選手権[U-18]大会)から10年前にリーグ戦形式に大会が発展し、より世界を意識して戦うようになりました。リーグ戦を順守していく世界基準に倣ってスタートした点は良かったですし、ホーム&アウェーでスキルアップ、レベルアップを図れるようになったのは大きな意味があります。日本全体で見れば、すごく今のシステムは発展性もあり、本当に良いシステムだといえるのではないでしょうか。  上位20チームの参加で創設から一度も各地域の(高円宮杯 JFA U-18サッカー)プリンスリーグに降格していないのは6チームしかなく、10年参加しているチームと5年しか参加していないチームだと、感じ方が違うので一概にはいえませんが、青森山田は今までJクラブの育成組織と戦う機会が全日本ユースぐらいしかありませんでした。相手を研究し、テクニカルなチームにどう対応していくのか。いまいち自分たちで戦い方を読み取れないままシーズンが進み、慣れてきた頃に1年が終わっていました。  しかし、プレミアリーグがスタートし、Jクラブのアカデミーや高体連の強豪チームなど、さまざまな特徴を持つチームと数多く戦えるようになり、自分たちのチーム体力、対応力、戦術のバリエーションが増えました。そうしたリーグ戦に加え、高体連のチームはインターハイ(全国高等学校総合体育大会)を戦い、最後に大きな舞台として選手権が待っています。高体連のわれわれにとっては、すごく有意義な1年で最後まで目標を持ち続けた上で冬の檜舞台を戦えます。日本サッカー協会を中心に、素晴らしい1年間の育成システムをつくっていただけたと感じています。

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