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【シネマ!ネタバレ注意】家族を記録するだけでなく、これからの家族をつくっていく写真…そんなカメラの使い方を教えてくれる

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中日スポーツ

【映画紹介「この1本」】「浅田家!」(公開中)  津市出身の写真家、浅田政志さん(41)が、自分しか撮れない写真とは何かを模索する実話に基づく物語。東日本大震災後の写真洗浄ボランティアに奔走する姿も、涙と笑いで描いている。  「写真界の芥川賞」といわれる木村伊兵衛写真賞を受賞した写真集「浅田家」(2008年)などが原案。二宮和也(37)が演じる主人公、政志は専門学校卒業後も、釣りに逃げて定職に就かない。父(平田満)の子どものころの夢が消防士だったと知り、家族を撮ろうと決意。兄(妻夫木聡)は友人に頭を下げ、撮影場所に消防署を使わせてもらう。母(風吹ジュン)との家族4人で消防士姿でカメラに納まる。  これら写真撮影シーンが面白い。カーレーサーの写真では、兄の夢を実現するはずなのに、ドライバー席に座るのは政志で、兄は技術スタッフ。バンドマンの写真では、兄弟は上半身裸でギター、ベースを持ち、母はマイクにサングラス姿でシャウトする。政志は撮影するだけでなく、セルフタイマー機能で一緒に写り込んでしまうのが浅田家の家族写真だ。  黒木華(30)はしっかり者の恋人、若奈役。プロを志すもなかなか行動に移さない政志のために、勝手にギャラリーを借りてくる心強い味方だ。弱音を吐く政志に、「次、そんなん言うたらこの家、追い出す」とぶっきらぼうに励ます。「俺しか撮れやん」には、若奈は「うん、知っとる」。言葉は少ないが、互いの信頼がにじみ出るせりふだ。  家族を記録するだけでなく、これからの家族をつくっていく写真。そんなカメラの使い方を政志は教えてくれる。 〈あらすじ〉  父からカメラを譲り受け、写真が好きになった政志は専門学校卒業後、家族を巻き込み、消防士、大食い選手権など、家族がなりたかった職業、やってみたいことをテーマに撮影する。コスプレ姿のこれら家族を収めた写真集が出版されると撮影依頼が舞い込むように。そして震災が発生。政志は、津波で泥をかぶった写真を洗浄するため、被災地に通う。

中日スポーツ

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