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「夜の街」対策、なぜできないか 感染症医と歌舞伎町に出かけて気づいたこと

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 東京都の新規コロナウィルス感染者が3日連続で100人を超えた。多くが「夜の街」関連だ。第2波が心配だ。先週、筆者は「夜の街」での新型コロナウィルス対策を現場と共に考える「夜の街応援!プロジェクト」で、東京随一の歓楽街、歌舞伎町に感染症医と一緒に出かけた。そこで感じたのは有効なウイルス対策がハイリスクの現場で、本当に必要な人たちに具体的には伝わっていない、ということだった。(リスク管理・コミュニケーションコンサルタント=西澤真理子)    ▽混乱と疲弊を起こしている「3密」  夜の街のクラスター発生が止まない理由は、環境要因が大きい。だが、科学に基づく適切な対策を伝えるリスクコミュニケーション不全も大きな原因にある。  政府が打ち出した「密閉・密集・密接」を避ける3密回避、「新しい生活様式」。市民生活へ踏み込んだ対策を指示した割に、細かすぎて逆に伝わっていない。市民が腑(ふ)に落ち、自らが納得して行動を変えるというリスクコミュニケーションが不全を起こしている。

 現在、多くの市民が感染拡大抑制に協力していると感じる一方、根本的な感染症対策が伝わっていないため、ある場面では徹底した感染予防を重視するあまり、市民生活に負担と制限がかかり過ぎで、別の場面では逆に、根本的な対策がおろそかになりがちだ。  授業が再開された学校では「おしゃべり禁止・ひとりで登下校」。公園の遊具の使用が一時期、禁止されたことから今でも外遊びが減っているようで、感染予防策を重視するあまり、子供の成長に影響が及ぶことが懸念される。生徒数を減らした授業も、消毒もで、教師も心も体も余裕がなく疲弊しているという。  高齢者がリハビリ目的で利用するデイケアサービスはどうしても「3密」状況があり、感染を心配するあまり通所を止め、逆に筋肉が衰え入院したケースもあるようだ。  筆者も日常生活でさまざまな場面に遭遇する。周りに人がいないのに、暑い中、犬の散歩でマスクを着けて歩いている人。デパートのエレベーター前でマスクをつけながら談笑していた4人が、エレベーターが来るなり「3密なので2人ずつで別々に乗りましょう」。保育園では保育士が「3密を避けて遊びましょう」と幼児に伝えていながら、砂遊びの後、水道の蛇口を皆が触って手洗いしている。

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