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夏の催し、12件中止 金沢の商店街、コロナで

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北國新聞社

 今夏、金沢市内で予定されていた商店街主催のイベントが、少なくとも12件中止となったことが分かった。新型コロナウイルスの影響で十分な集客が見込めないのに加え、地域経済の冷え込みを背景に企業や店舗から協賛金を募るのが難しいとして開催を諦めるケースが目立つ。関係者からは「地域コミュニティー醸成の機会が失われる」と懸念する声も上がっている。

 森本地区では、毎年8月初め、県立いしかわ特別支援学校のグラウンドで行われる「北金沢夏まつり」の開催が見送られた。運営の中心を担う森本商店街振興会の的場昭浩会長は「感染対策も難しいし、何より協賛金集めのハードルが高い」と明かした。

 例年、約400万円の資金で開催している北金沢夏まつりは、費用の3分の1を市の補助金で賄い、残る3分の2には地元企業や店舗から集めた協賛金を充てていた。しかし、今年は新型コロナの影響で経営環境の厳しい事業者が多く、的場会長は「とても協力をお願いできる状況にない」と話した。

 市南部では、額せせらぎ公園周辺で行われる「額夏まつりサマーフェスティバルin額」が中止となった。例年1万人近くが訪れる人気イベントだが、「今年は人もお金も集めるのが難しい」(額振興会・上田雅大会長)として実施を断念した。

 上田会長は「協賛金のお願いに回っても断られるケースが増えるのは目に見えている」と指摘。いったん拒否されれば来年以降も協力を得るのが難しくなる可能性があるとし、「今年は潔く開催を諦め、来年夏により盛大にできるよう準備した方がいいと判断した」と話した。

 市によると、商店街主催イベントの開催費を補助する「商店街おもてなし推進事業」には今年度、32の商店街組織から利用希望が寄せられていたが、12件が取りやめたため、現在は20件となっている。

 市の担当者は「延期や規模の縮小を検討している商店街もある。中止の件数は今後さらに増える可能性がある」とし、商店街への支援強化を求める声に対しては「要望を聞いた上で検討していきたい」と語った。

北國新聞社