千秋さんが語るポケビ復活と25年ぶり紅白出場…「今の世代に届けられてよかった」と語る歌も|美ST
昨年末、ポケットビスケッツとして25年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場した千秋さん。1996年にリリースした代表曲「YELLOW YELLOW HAPPY」を変わらぬ美声で歌い上げるさまに胸を熱くした人は多いのではないでしょうか。千秋さんいわく「『YELLOW YELLOW HAPPY』は自己肯定感の歌」。そのメッセージを今の時代だからこそみんなに届けたいと思った、と話します。 【写真あり】ポケビ時代から変わらない千秋さん
まるで同窓会のよう!夢のようだった25年ぶり紅白歌合戦出場の裏側
もしかしたら、私が歌を歌う人だっていうことを忘れている方がいらっしゃるかも知れませんね。若い世代の方では、そもそも「千秋が歌手なのを知らなかった」という方々もいるかと思います。 そういう状況のなかで昨年末の紅白歌合戦にポケットビスケッツとして25年ぶりに出場できたことは、私にとってすごくうれしい出来事でした。出場したことでファンの方々や家族、友人たちが喜んでくれたし、私が歌を歌う人だと知らなかった方々は「ただテレビで喋っている人じゃないんだ!」と思ってくれたんじゃないかな(笑)。 紅白では、ウッチャン(内村光良さん)やウドちゃん(ウド鈴木さん)とステージに立てたことはもちろん、ブラビ(ブラックビスケッツ)のみんなも一緒だったので、まるで同窓会のようでした。ポケビやブラビの誕生のきっかけになったテレビ番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」のメンバーに会うと、一瞬で25年前の空気に戻れるんです。またあの空気のなかにいられたことが、本当に夢のようで楽しかったです。
「YELLOW YELLOW HAPPY」は自己肯定感の歌。今の時代の人たちにこそ届いてほしい
紅白では「YELLOW YELLOW HAPPY」を歌いましたが、ポケビが活動していた当時応援してくれていた世代の人たちが「やっぱり好き!」と思い出してくれたり、当時を知らない若い世代の人たちからも「この歌すごくいい!」という反応をいただいたりしました。 ポケビの歌は私が作詞をしています。「YELLOW YELLOW HAPPY」は自己肯定感の塊のような歌。“もしも生まれ変わっても また私に生まれたい この体とこの色で 生き抜いてきたんだから”という歌詞そのままに、「自分のことが大好き!」ってみんなもっともっと言っていい。そういう考え方なら、もっと生きやすくなるはずです。 今って、SNSの発達で日常生活のあらゆることが他者から評価されますよね。着ている服、持っている物、作ったごはんまで。でもそれぞれの物差しで幸せなら、それでいいと思うんです。 そんなメッセージを「YELLOW YELLOW HAPPY」を通して今の時代の紅白で届けられたことが本当に嬉しかったし、「世の中にはこんなに大きな声で自分のことを大好きって言っちゃう人がいるんだな」っていうことがみんなの勇気になっていたらいいなと思います。あの歌を出した頃から時が経って、自分も母親という立場になったからこそ、よりそんな気持ちが強くなっています。