【還暦人60歳2000人のお金事情】「平均貯蓄額」と「ゆとりある老後生活の月額」一体いくら?
総務省統計局が公開した「出生年別子(ね)年生まれの人口」によると、2020年に還暦を迎える1960年生まれの人(以下、還暦人「かんれきびと」)は、151万人に至ります。還暦といえば一つの節目。2020年還暦人はどういった価値観を持っているのでしょうか。 「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査結果」の図表はこちら 今回は、PFG生命調べ「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」を参考に、還暦人の考え方を見ていきましょう。なお、今回の調査は1960年生まれの男女2,000人です。
86.7%「61歳以降も仕事を続けたい」
生活と仕事は切り離しにくいもの。1日における多くの時間を仕事に費やしている人もいるでしょう。59歳時点で就労をしている・していた人(1,466人)に何歳まで働いていたいか質問しました。 最も多かった回答は「61歳から64歳まで(42.7%)」です。61歳以降も仕事を続けたい人が86.7%いました。平均年齢は67.7歳で、働くことを生きがいにしている人も多そうです。
還暦人の貯金額は平均3,078万円
次に、還暦人の平均貯金額について。全回答者(2,000人)に現段階での貯蓄額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、平均貯蓄額は3,078万円でした。なお、昨年の平均貯蓄額は2,956万円です。 “老後2,000万円問題”が話題になりましたが、貯金額が2,000万円に満たない還暦人は64.8%もいます。なかでも、貯蓄額が100万円未満という20.8%の還暦人の存在は無視できません。 世帯構成別でみると、「100万円未満」と回答した人の割合は、子どもがいないか子どもと別居しており配偶者がいない層が30.3%と、他の層と比べて突出して高くなっています。
ゆとりある生活を送るために毎月29万円必要?
誰だって豊かな老後を送りたいもの。ゆとりある生活を送るためにはどれくらいのお金が必要なのでしょうか。還暦人に「これからの人生(60歳以降)で、ひと月あたりに必要な金額はどのくらいだと考えているか?」と質問しました。 ゆとりある生活を送るために必要な金額の平均は、ひと月あたり28万8,399円です。「30~34 万円台(27.9%)」に最も多くの回答が集まったほか、「20~24 万円台(15.8%)」や「25~29 万円台(11.8%)」にも分散しています。 その一方で、最低限必要な金額の平均は、ひと月あたり19万9,710円となっており、数字に開きがみられます。「あれをしたいな」「これも買いたいな」という夢は広がるのかもしれませんね。さて、還暦人はどういったことにどれだけのお金を使っているのでしょうか。