明かされた悲しい真実と、残された・去った者が生み出した感動的な結末 『オオカミくんには騙されない』最終話
10代をはじめ20代女性を中心に絶大な人気を誇る、ABEMAの恋愛リアリティショー『オオカミ』シリーズ。 【場面写真】で見る『オオカミくんには騙されない』最終話の感動的な結末 真実の恋を探す男女の等身大の姿を追いつつ、メンバーの中にいる「好きでもないのに好きなフリをする嘘つき“オオカミ”」をめぐる心理戦を含んだ恋愛模様が展開する。シリーズによって『オオカミちゃん(女性)』か『オオカミくん(男性)』かは異なり、最新シリーズでは、“オオカミくん”が最低1人以上紛れ込んでいる。 その最新シリーズ『オオカミくんには騙されない』が、現在放送中。今回は、役者やモデル、ミュージシャンにスポーツ選手といった男女10人が参加。18歳から23歳という幅広い年代がそろい、約3ヶ月にわたって波乱の日々を過ごしていく。 11月1日に放送された第12話は、ついに最終回。先週、「オオカミが自ら正体を明かす」という衝撃展開が起こったが、最終告白のゆくえはどうなるのか? 以下、第12話の見どころをレポートする。本編のネタバレもあるため、ご注意いただきたい。 まずは、前回のおさらいから。第11話では、マサ(Masafumi)がひとみ(中澤瞳)に「自分がオオカミである」と告げていたことが明らかになったため、規定違反により、マサは失格。彼の復活はなくなってしまった。 この事実に、衝撃を受けるメンバーたち。しかし、最終告白まで残された時間はあとわずか。よしき(藤枝喜輝)が月LINEを使用し、カイト(Kaito)は太陽LINEで、「最終告白の前にみんなアトリエに集まってください」と意味深なメッセージを送る。こうして男子メンバーが動き出したところで終わっていたが、今回はいよいよその続きが描かれる。 最終話となる第12話では、カイトのメッセージを受け、各メンバーがアトリエに集まるシーンで幕を開ける。不安げな表情のメンバーに、カイトは「みんなで集まれるのも最後だから、一つみんなに伝えたいことがあって……ごめんなさい」と切り出す。皆は慌てるが、じつはカイトによるサプライズ。「いまから、マサくんを主人公の映像を作りたいと思います」という提案に、ほっとしたメンバーからは「何かと思った!」と総ツッコミが入る。 その後、ありさ(松永有紗)が皆の前で、カイトに月LINEを使用。さらにその後、ひとみも月LINEを使用。後日、ひとみとよしきは公園デートに繰り出し、バドミントンやなわとびに興じる。その際、ひとみはドングリでハートを作るというサプライズ。お互いに「幸せ」と言い合うなど、ラブラブな様子を見せる。 そして、ついに最終告白の日がやってくる。そうま(平原颯馬)の前に現れたのは、ゆら(染野有来)。「そうまくんのことが大好きです。オオカミじゃないって信じてます」というまっすぐな告白だったが、そうまは風船を渡さない。そして、オオカミの被り物を外すが……「友だちから始めたらなと思います」と笑顔を見せ、風船を渡す。一瞬視聴者をヒヤッとさせたが、オオカミではなかったというわけだ。 続いて、がく(押田岳)の前に現れたのは、ノア(佐藤ノア)。がくをずっとそばで支え続けたノアの想いは、届くのだろうか? 風船を渡し、被り物をとったがくは「大好きだよ」と笑顔を見せてノアを案内させ、「一緒にいる、ずっと?」「ハグくらいさせてよ」と甘えまくり、めでたくカップル成立となった。 3人目は、カイト。告白をしに登場したのは、ありさだった。「カイトの笑顔が大好きです」の言葉に、「最後まで信じてくれてありがとう。おいで」と語りかけ、2人は熱いハグを交わす。ほっとしたありさは、思わず涙を流した。 と、ここでありさが月LINEを送った相手が明かされる。それは、マリカ(世良マリカ)だった。気落ちしているマリカを気遣ったありさが、食事に連れ出したのだ。その席で、マリカは「よしきへの告白には、行かない。幸せそうなよしきを見守りたいと思ったから」と決意した表情で語っていた。そして、ひとみがよしきに告白する姿を遠くから見守る。 様々な経験を経て、「よしきのことが好きです」と力強く伝えるひとみ。だが、よしきは風船を手放し、号泣するひとみに赤い手紙を渡して去っていく。そこには「僕はオオカミくんでした。そして、それがバレるのがずっと怖かった。バレたとき、みんなに嫌われてしまうのではないかと思うと、怖くて怖くて仕方がなかった」と生々しい感情が書き綴られていた。 そして、よしきの月LINEの真相が明かされる。ひとみとのデートの中で「誰に送ったの?」と聞かれたよしきは「俺に言えることとしては、マリカには使ってない」と明言を避け、その後に涙を流してしまう。「これからもできることならひとみちゃんのそばにいたい」と語るものの、涙は止まることなく……。お互いに「忘れない」と語り合っていたのだ。手紙には、「最後まで弱くて、頼りない男でごめんなさい」とよしきからひとみへ、謝罪の言葉が添えられていた。 再び、現在。浜辺に一人残され、涙を流すよしきは、マリカからの手紙を読み始める。「月LINEデートの時、最後のアピールをするつもりでした。でもあの場で、よしきの顔を見て出てきたのは考えていた言葉とは違うものでした」と複雑な胸中が明かされ、「よしきに一番の笑顔で終わってほしい想いで、告白しない選択をしました」「幸せな時間をありがとう」との言葉で締めくくられていた。 エピローグでは、よしきが月LINEをマサに送っていたことが判明。最終告白のあと、マサと再会したよしきは、マサを思って作った映像を見せるのだった。 以上で、『オオカミくんには騙されない』は終了。なお、ABEMAプレミアムでは、その後のメンバーを追ったスペシャルエピソードが放送される。そして……最後に移った超特報では、どうやら次のシーズンは「オオカミちゃん」になる模様。続報を待ちたい。
SYO(映画ライター)