マレーシア産ドリアンの初めての生鮮品が中国に到着
【東方新報】「クアラルンプール―鄭州」ルートの新鮮なドリアンが初めて到着したことを記念する式典が25日、鄭州新鄭国際空港(Zhengzhou Xinzheng International Airport)の北貨物エリアで行われた。1500箱、総重量15トン、10種類のマレーシア産新鮮ドリアンが24日の夜にチャーター便で輸送され、初めて河南省(Henan)に到着した。これは、マレーシア産の新鮮なドリアンが初めて中国に輸入されたことを意味する。 今年は、中国とマレーシアの国交樹立50周年にあたり、両国は今年6月に、マレーシア産の新鮮なドリアンを中国に輸出する協定を正式に締結した。これにより、マレーシアは、中国への新鮮なドリアンの輸出が認められた4番目の国となった。それ以前に、中国への新鮮なドリアンの輸出が認められた国は、2003年のタイが最初で、続いて2022年にベトナム、2023年にフィリピンが認可されている。 今回輸入されたマレーシア産の新鮮ドリアンは、木の上で自然に成熟し、そのまま自然に落下した「樹熟ドリアン」だ。マレーシアのドリアン業者である蛙槤国際集団の総裁であるダトゥ・チュウ・ペイリン氏によると、「樹熟ドリアンは果肉が発酵し続け、約72時間後には果皮が割れてしまい、ドリアンの味や風味に影響を与える。そのため、物流のタイムリーさが非常に重要であり、各工程が無駄なくつながるようにしなければならない」と述べている。 このチャーター便での輸送により、ドリアンの生鮮果実は最短で36時間でマレーシアのドリアン農園から数千キロ離れた鄭州新鄭国際空港に到着し、その後、飛行機や高速鉄道、冷蔵トラックを使って全国各地の都市に配送される。 データによると、中国は世界最大のドリアン輸入国および消費国であり、マレーシアにとっても最大のドリアン輸出市場だ。しかし、これまでは冷凍ドリアンやその加工品しか輸入されていなかった。マレーシアの農業・食糧安全保障省によると、2022年におけるマレーシアのドリアン輸出額は11億4000万リンギット(約376億7928万円)で、そのうち中国への輸出額は8億8700万リンギット(約293億1712万円)、全体の77.8パーセントを占めている。 小さなドリアンが、中国とマレーシアの経済貿易関係をさらに深める役割を果たし、同時に河南省の航空港の成長を象徴する出来事となっている。鄭州航空港経済総合実験区、口岸管理局の郭利超(Guo Lichao)局長によると、今年1月から7月までに、鄭州航空港に輸入された果物の総量は1334.07トンで、前年同期比で242.6パーセントの増加を記録している。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。