深夜の渋谷、電動キックボードが首都高でフラフラ危険走行…話題の「LUUP」かは確認できず
大型トラックや乗用車が走行する首都高速道路に入っていく1台の電動キックボード。首都高速道路株式会社は12月4日、衝撃的な動画をXで公開した。 【実際の動画】危険!電動キックボードを避けて走る後続車 動画では、電動キックボードが車線の真ん中を走り、後から自動車とトラックが近づいて、電動キックボードが脇に寄る様子も映し出されている。後続車は電動キックボードを避けているが、その距離はギリギリでヒヤリとする。 SNSでは、かねてより、危険な走行をする利用者が多数、目撃されている電動キックボードのシェアサービス「LUUP」ではないかという指摘もあったが、同社によると「確保できなかったため、LUUPかどうかは確認できていない」という。
●1キロ走行して立ち去る
この動画は東京・渋谷で12月3日の午前2時45分ごろに撮影された。弁護士ドットコムニュースが取材したところ、電動キックボードは首都高3号渋谷線の下り線で、渋谷入口から侵入し、1キロメートルほど走行して、また渋谷出口から去っていったという。 あっという間のできごとだったため、身柄を確保できず、電動キックボードに乗っていた人物については詳細がわかっていない。 なお、首都高への電動キックボードや自転車、歩行者、原付(125cc以下の二輪車)の進入は道路交通法や高速自動車国道法で禁止されている。
●「重大事故につながるの絶対やめて」
同社によると、こうした電動キックボードの進入は昨年は6件、今年は今回の件も含めて7件発生しており、重大な事故に発展しないよう、啓発活動に注力している。 同社ではXに動画を投稿するとともに、次のように注意を呼びかけた。 「これは12月に3号渋谷線で発生した電動キックボードによる不法立入の映像です。 幸いにも後続車が電動キックボードの存在に気づき、重大事故には至りませんでした。 高速道路上での電動キックボードの使用は禁止されています。 命に関わる重大事故につながるため、絶対にやめてください」 その上で、もしも誤って進入してしまった場合は、すぐに安全な場所に避難した上で、道路緊急ダイヤル(#9910)または110番へ通報するよう求めた。 また、「通行が禁止されている乗り物での故意による不法立入り・悪質な走行が認められた場合には、警察に相談させていただきます」と注意している。