竹田麗央“思い出の地”宮崎で3打差2位 ツアー初同一年メジャー3連勝へ「前半から差を詰める」
◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 第3日(23日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72) ツアー歴代単独2位となるシーズン9勝目とツアー初の同一年メジャー3連勝を狙う竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が5バーディー、2ボギーの69で通算9アンダーとし、首位と3打差2位をキープ。終盤6ホールで3つ伸ばし、逆転Vへ望みをつないだ。桑木志帆(21)=大和ハウス工業=は、69で12アンダーの単独首位を守り、完全優勝に王手をかけた。 竹田が初の年間女王となった実力を終盤で発揮した。13番でこの日3つ目のバーディー後、16番で4メートルを決め、18番は第2打をピンそば50センチにつけて69。桑木と同スコアであがり「ショットは最後の方は良かった」と及第点を与えた。 この日は3差を追って桑木と2人同組対決。「1打差くらいにしたかったが、桑木さんがいいゴルフをされていた。明日(24日)は前半からしっかり差を詰めていきたい。今日の経験をしっかりつなげられれば」と2日連続となる直接対決へ気持ちを前に向けた。 宮崎は竹田にとって思い出の地だ。今週、熊本から観戦に訪れる父・宜史(たかし)さん(51)によると、19年のダンロップフェニックス(宮崎・フェニックスCC)に、松山英樹のプレーを見に行ったという。開始前に最終ラウンドが中止になったが、打撃練習場で即席サイン会が行われ、帽子にサインをもらい、今も大切にビニールをかけて自宅に保管している。充実の一年を締めくくる最後のラウンドへ「3打差あるが、しっかり頑張りたい」と竹田。9勝目とメジャー3連勝へ、松山ばりのプレーを見せてギャラリーを沸かせる。(岩原 正幸) ◆竹田が優勝で達成する記録 ▼同一年のメジャー3冠 18年の申ジエ(韓国)以来2人目で日本人初 ▼メジャー3連勝 04、05年に年またぎで達成した不動裕理以来2人目で、同一年の達成ならツアー初 ▼年少4位での大会制覇 21歳236日。年少1位は叔母の平瀬真由美(89年大会の20歳27日)
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