台湾行政院が失望表明、CPTPP加盟巡り作業部会設置されず
[台北 29日 ロイター] - 台湾行政院(内閣)は29日、包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)加盟国が台湾の加盟を検討する作業部会を設置しなかったことに失望を表明した。 台湾は2021年、CPTPPへの加盟を正式に申請。その1週間弱前には中国も加盟を申請していた。 CPTPPには現在、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ペルー、ニュージーランド、シンガポール、ベトナムの11カ国が加盟しており、来月には英国も正式に加盟する。 行政院経貿談判弁公室(経済貿易交渉オフィス)によると、今週バンクーバーで開催された加盟国会合では、コスタリカの加盟を検討する作業部会の設置で合意したものの、台湾に関する作業部会は設置されなかった。コスタリカは28日、CPTPPへの招待を受けたと表明した。 同弁公室は声明で「CPTPP加盟国に対し、政治的な考慮をせず早期にわれわれの加盟に関する作業部会を設置するよう改めて要請する」とした。 会合の主催国であるカナダ政府からは今のところコメントを得られていない。 また、中国の申請を検討する作業部会も今のところ設置されていない。